【社会部】イランでのA型インフルエンザの感染が急拡大している。A型インフルエンザ・ウィルスの感染状況を調べた結果、この病気の感染例がここ数日のうちに急増していることが分かったのだ。保健省が発表した統計によると、過去4日間で感染者の数が144名から196名に増加したとメフル通信は報じている。一日平均で新たな感染例が13増えている計算だ。

　モルダード月17日から21日〔8月8日〜12日〕の4日間だけで、我が国におけるA型インフルエンザの感染例が52例増えたことが、保健省によって確認された。A型インフルエンザの感染例はこの4日間で、一日平均13例、新たに報告されていることになり、この数字をそれまでのものと比較するならば、我が国でこの病気の感染がスピードアップしていることが分かる。

　保健省伝染性疾病管理センター所長のモハンマド・メフディー・グーヤー博士は、感染した患者の53％がメッカ巡礼から帰国した者、ないしは巡礼者と接触した経験のある者だという。

　その一方で、しばらく前、国会保健衛生委員会副委員長のホセイン・アリー・シャフリヤーリー博士はメフル通信記者との会見の中で、我が国におけるインフルエンザ・ウィルスの感染スピードが上昇していることを認めた上で、今後2〜3年のうちに少なくとも1000万人のイラン人がA型インフルエンザ・ウィルスに感染し、楽観的に見積もっても、認識されない〔？〕感染者200人に1人の割合で死者がでるだろうと語っていた。

　A（H1N1）型インフルエンザの最初の感染例は、今年のティール月1日〔6月22日〕に保健省によって確認され、発表された。患者は16歳のアメリカ在住のイラン人青年で、家族とともにテヘランを訪れていた。

　感染を防止するためには、A型インフルエンザに感染した人との至近距離での接触は避けることや感染者との握手や顔へのキスは控えることが重要だ。WHOの発表によると、今後2年間での豚インフルエンザへの感染者数は20億人に上るとされている。

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（ 翻訳者:斉藤正道 ）
（ 記事ID:17182 )