公的機関で初のクルド語コース―マルディン・アルトゥクル大学
2009年08月17日付 Radikal 紙

マルディン・アルトゥクル大学では、クルド言語・文学学科を新設するため高等教育機構(YÖK)に提出した申請の結果を待つ一方で、大学で学術関係者向けにクルド語のクラスが開講されている。

トルコの公的機関で行われるのは初となるクルド語のクラスには、15人の学術関係者が参加している。クルド言語・文学学科を新設するために高等教育機構(YÖK)に行った申請の結果を待っているマルディン・アルトゥクル大学では、教員に向けて1ヶ月間クルド語のクラスが開講されている。開設予定のクルド言語・文学学科で教鞭を取るためビルケント大学からアルトゥクル大学に来たセリム・テモ講師が行うこのクラスには、15人の学術関係者が参加している。アルトゥクル大学社会科学研究所所長のイブラヒム・オズジョシャル準教授は、社会に根ざした大学というビジョンに基づいて始めた試みの一つが、このクルド言語・文学学科の開講であると話した。
さらにオズジョシャル準教授は次のように述べた。「この試みの土台を作り、そしてまた私たちの大学で働く社会科学を専門とする学術関係者たちが地域の市民とより円滑なコミュニケーションを構築するためにはクルド語を学ぶことは不可欠だと考え、このクラスを開講した」
自身もクルド語を学ぶためクラスに参加していると話す社会科学研究所所長のイブラヒム・オズジョシャル準教授は、クラスではまず日常会話レベルのクルド語の授業、その後クルド語文法の授業が行われる予定だと述べた。
アルトゥクル大学でクルド語の授業を担当するセリム・テモ講師は、クルド語は(トルコ人にとって)そんなに難しい言語ではないと言い、クラスは二ターム続けて行うと話した。クラスではラテン文字を用いてクルド語クルマンジー方言を教えていると言うテモ講師は、さらに全ての参加者には特別に用意された辞書と学習セットを配布していると話した。
クラスに参加している学術関係者の一人、シェリフェ・チェリキさんは、一人の民俗文学者としてこのクラスに参加した目的は、クルドの神話を研究するためにクルド語を身につけるためだと言う。チェリキさんは次のように話した。「この地域で今後、クルドの神話について研究したいと考えている。ここで暮らす人々はクルド人であるため、彼らの言語を学ぶ必要がある。市民たちと話すのにいつも通訳を介すのは不可能だと考え、クルド語を学ぶことに決めた」

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( 翻訳者:萩原絵理香 )
( 記事ID:17216 )