ギュル大統領発言「イムラル島のオジャランはどうでもいい」
2009年08月18日付 Hurriyet 紙
アブドゥッラー・ギュル大統領は、外交レセプションでとある記者が行った質問を途中で遮り、「イムラルだか何だかは忘れ去りなさい。違う質問をしなさい。彼らは対話の相手ではない」と述べた。
アブドゥッラー・ギュル大統領は、クルドとの融和(クルド問題の解決)においてテロ組織の指導者であるアブドゥッラー・オジャランは対話の相手ではないと明言した。ギュル大統領は「イムラルだか何だかは忘れなさい。彼らは対話の相手ではない」と述べた。
ギュル大統領は、エルトゥールル・アパカン外務省事務次官がトルコの国連常駐大使に任命されたことを受けて、アフメト・ダヴトオール外務大臣がシェラトン・ホテルで開催したレセプションに出席した。ギュル大統領は、とある記者の「内務大臣の接触が続いています。一方イムラル島からのロードマップ・・・」という発言の途中で、「イムラルだか何だかは忘れ去りなさい。違う質問をしなさい。彼らは対話の相手ではない」と述べた。ギュル大統領は以下のように述べた。
「トルコにはある問題がある。すべての人は自身の問題を、自力で解決する必要がある。一つの国が自国の諸問題を率先して解決しなければ、他の国々がいつかチャンスを狙って、これを利用する。この問題の全てに大胆に取り組むこと、つまりトルコの全国民の団結、結束をより強固にし、全ての人の祖国、国家、トルコ共和国との結びつきをより強固にするために行われる取り組みは正しいと私は考える。
■ 単一構造がより強くならなければならない
この全ての取り組みの結果、トルコの単一構造がより強くなる必要があり、将来にいかなる不安も残してはならない。なぜなら我々の団結や結束はすべてに優先するものだからだ。これら全てに取り組むときにも、文明的で、大きく、力強い国家を真に信頼する必要がある。議論を常にこの方向ですすめる必要がある。『彼はああ言った、こう言った』などといった方向に議論を持っていってはいけない。これらはトルコが自らイニシアチブをとるものである。そうでなくてはならない。もう一度言う、あらゆる国は自国の問題を自力で解決しなければならない。さもないといつかチャンスを狙って他の国が利用する。これまでも利用してきた」。ギュル大統領は「このプロセスで野党と話し合いをしますか」との問いかけにも、「私は、野党と以前にも会っている。この問題もその際に話をしたが、どんな話題でもメディアに発表するというわけではない。時期が来れば再度話し合いをする、当然でしょう。」と答えた。
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( 翻訳者:三上真人 )
( 記事ID:17226 )