エジプト大統領訪米、オバマ大統領と政治改革について協議
2009年08月19日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ サアドゥッディーン・イブラヒーム:「ガマール[・ムバーラク]がワシントンに滞在中なのは、父親がアメリカの国家機関に彼を紹介するため」
■ ムバーラク大統領、オバマ大統領に対して:「エジプトの改革を進めるため私にはまだ2年間ある」
■ 「アラブ諸国民は、パレスチナ問題の長期化にうんざりしている」

2009年08月19日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面

【ロンドン:ハーリド・アル=シャーミー(本紙)】

 エジプトのホスニー・ムバーラク大統領は、ホワイト・ハウスで昨日行われたアメリカのバラク・オバマ大統領との会談中、エジプトの政治改革問題について議論し、オバマ大統領に対して「諸改革は選挙公約の一部であり、改革の実施は継続する。これを完遂するのにまだ2年の時間がある」と説明したと述べた。

 情報筋が本紙に明かしたことによると、両大統領が行った50分間の会談のうち、改革についての議論は約16分間行われた。ホワイトハウスでエジプトの改革について協議がなされるのは5年ぶりのことだ。

 情報筋によると、ガマール・ムバーラク氏が「非公式に」ワシントンに滞在しているが、これは、いわゆる「世襲」のシナリオをめぐる憶測を裏づけるものであった。

 同筋によると、ガマール・ムバーラク氏は、エジプト大統領とは別のホテルに滞在している。エジプト大統領には、アフマド・アブルゲイト外相、ムハンマド・ラシード商業相、アナス・アル=ファッキー情報相、ザカリヤ・アズミー官房長官らが参加する公式代表団が同行している。

 エジプトの著名な反体制知識人であるサアドゥッディーン・イブラヒームは、本紙に対する談話の中で、エジプト大統領がワシントンへ息子を同行させたことについて「アメリカの国家機関に彼を紹介して、世襲を円滑にするためだ。ガマールは、この2日間に父親が行ったいくつかの重要な会合におそらく参加したことだろう」と述べた。

 イブラヒーム氏は、大統領がアメリカのジャーナリストであるチャーリー・ローズに対して「ガマールは次期大統領選に出馬する可能性について私と話したことはない」と述べたことを批判し、「皆が世襲について話しているのに、父親とその問題について話さないなどという事があり得るだろうか」と述べた。

 同氏はまた、大統領継承問題をめぐるアメリカ政府の立場については、「アメリカ政府は、この問題に干渉することはなく、エジプト国民に委ねると言っているのだ」と述べた。

 一方で、ムバーラク・オバマ両大統領の会談が行われる中、ホワイトハウスの前でエジプト人数百人が参加してデモを行った。デモ行進ではコプト教徒とイスラーム教徒の団体が中心になり、様々なスローガンが掲げられた。その一部は、コプト教徒に対する「迫害」やめるよう要求し、別の者は「十字架と新月万歳」といったスローガンを掲げてエジプト国民の一体性を主張した。

 また市民団体は、宗教に関係なく全てのエジプト人のために民主化と政治改革を行うよう要求するスローガンを掲げた。

 デモを先導したのは、サアドゥッディーン・イブラーヒーム氏、コプト協会のカミール・ハリーム会長、「民主エジプトのための声」のディナ・ギルギス事務局長、エジプト野党指導者のウマル・アフィーフィーなどである。

(後略)

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( 翻訳者:梶田知子 )
( 記事ID:17240 )