作家ヤシャル・ケマル、「クルド問題解決策」について発言
2009年08月20日付 Hurriyet 紙

 トルコ文学の第一人者であるヤシャル・ケマルは、「クルド問題解決策」と呼ばれる試みに関して、ヤプ・クレディ出版の仲介で世論に対してコメントを出した。

 「ヤシャル・ケマルからのお知らせ」という題の声明において、ヤシャル・ケマルは「ここ最近メディアから、私に起因しない様々な理由で、私のところまで届かなかったために返答できなかった質問が、雨のように降ってきました。遅くなりましたが返答します。」と述べた。

 ヤシャル・ケマルは質問に対する返答という形をとった声明において、内務大臣ベシル・アタライによる訪問に関して次のように述べた。

「何日か前、ベシル・アタライ氏が私のもとを訪れました。この機会に知り合いになり、何年もの間繰り返し述べてきた私の考えを分かち合うことができました。トルコでの流血を終わらせるため、また現代的な民主主義に辿り着くための最も大きな障害を解消するため、誠実で理性的な全てのアプローチを敬意と感謝の気持ちをもって歓迎します。私がこの歳になるまでに経験してきたこと、見てきたこと、書いてきたことによって、私がどういう立場にいるのかを知っている全ての人は、私はただ自分の良心を表現してきただけであること、ただ自分の良心の代弁者であっただけであることを、よくご存じです。しつこいまでに、満足せず飽きもせず言い続けてきた私のこの信条もご存じでしょう。もう一度言いましょう。全ての土地は自然と文化を持ち豊かであり、人間の力は我々が生きてきた土地の豊かさや多様性によって生み出される。世界は千の文化を持つ一つの庭園です。この庭園からたった一つの花が無くなることは、世界から一つの色彩が失われるということなのです。」

 ヤシャル・ケマルは、九月一日に開かれる会議に関する質問に対して、このような評価をした。

「私の歳や健康を考えると、もはや会議には欠席するのが相応しいでしょう。しかしこれは言っておきたい。今トルコ人であれ、クルド人であれ、誰であっても、どこから出てきていても、この国で緊張状態を悪化させるような言動をとる者の罪は重く、彼らは歴史の前で厳しく裁かれることになるでしょう。私はそう確信しています。」

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( 翻訳者:篁日向子 )
( 記事ID:17248 )