歌手セゼン・アクス、首相に電話―「クルド問題解決策」支持に賛否の意見
2009年08月21日付 Milliyet 紙

セゼン・アクスがタイイプ・エルドアン首相に電話をかけ、政府の「クルド問題解決」についての対策を支持していることが明らかになり、これが芸能界で議論を引き起こした。

社会問題への関心の高さでも知られるトルコポップ・ミュージックのアーティスト、セゼン・アクスが、タイイプ・エルドアン首相の秘書に電話して政府の「クルド問題解決」において講じられた対策を支持していることが明らかになり、これが芸能界で議論を引き起こした。イブラヒム・タトゥルセス、アジダ・ペッカン、そしてシベル・ジャンといったアーティストらは、アクスの態度に最大の賛辞を送ると述べた一方で、タルク・アカン、ヤヴズ・ビンギョル、ムジダト・ゲゼンといった一部のアーティストは、「それが何であるのかまだ分からない解決策をなぜ支援するのか?」と、アクスの行動を批判した。

■ヒュルヤ・アヴシャルは批判した
この件に関する最も厳しい批判は、アクスとの親しい交友で知られるヒュルヤ・アヴシャルからなされた。自身もクルド系のアーティストであるアヴシャルは、ヒュッリイェト紙に解決策がどのようなものであるのか誰も知らないと語りつつ、次のように話した。
「人は解決策が何であるか知らない、誰も知らないのです。セゼン・アクスはこれに関してコメントをしたけれど、彼女自身もその中身を知らないのです。セゼンはこのような負担を背負い込むべきではなかった。なぜコメントするのか?何を知って話しているのか?セゼン・アクスは最後までコメントを控えるべきだったのです。彼女自身はクルド語で歌った歌で解決への試みを行い、支援した。クルド問題の解決策はありますが、それは何なのか?政府は私たちにも明らかにするべきです、私たちもそれを知ろうではありませんか。正しいことであると私が分かっていることは、子どもたちがもう死ぬべきではないということです。私が言わんとする最も重要な解決とはこれです。政府がこれを実現し、内容を明らかにすれば、時が過ぎてからオザル大統領のとった解決策が賞賛で語られたように、首相のそれもそのように語られることだろう。しかし、明らかになっていない事柄を解釈することは誰にも出来ない」

■「私は国民です」
首相府に電話し、「私は父母と話し合いました。最新の解決策を、皆と一緒に心から支持します。プロセスが良い形で完了するために、出来る限りのことをする用意があります」と話したアクスは、ミッリエト紙に次のように語った:
「この件での批判に対して、私が言うことは何もありません。私は毎朝、新聞を読み、関心を持つ1人の一般国民として内から感じたことを行い、首相府に電話して自分の感情を言葉にしたまでです。自分が皆が知っている人物であることを忘れていたため、ただの一般国民としてかけた電話がこれほど話題になるとは思ってもみないことでした」

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( 翻訳者:林奈緒子 )
( 記事ID:17249 )