トルコ言語協会の中国との協力―緊張緩和に一役
2009年08月22日付 Zaman 紙

現在の(中華人民共和国)新疆ウイグル自治区にトルコ語の偉大なる知識人であるマフムード・カーシュガリーの墓があるが、このたび彼の有名な著書『トルコ語集成』の解説本が、中国とトルコ間の友好の架け橋となりそうだ。

過去にトルコ言語協会出版によって発行され、中国語とウイグル語に翻訳された『千年前と千年後のマフムード・カーシュガリーとトルコ語集成』と題された書籍のお披露目が9月8日に北京でおこなわれる。トルコ言語協会の会長を務めるシュクリュ・ハールク・アカルン教授は、マフムード・カーシュガリーが世界中に紹介されることに大きな重要性を感じていると明かし、この本が中国語とウイグル語に翻訳されたことも重要な一歩であると話した。

中国語版は中国政府の出版機関である民族出版社が担った。絵や地図にもページが割かれているこの作品は、中国語、ウイグル語でそれぞれ3千部が印刷される。翻訳作業は5、6ヶ月間で完成したと説明するアカルン教授は、トルコの北京大使館で開催される予定のお披露目に向けて話し合いが続けられていると話した。アカルン教授は、新疆ウイグル自治区ウルムチで7月に起きた事件に言及し、「あの悲しい事件は、残念ながらトルコと中国の関係に緊張をおよぼす原因にもなりました。この本が中国政府出版機関によってウイグル語と中国語で出版されること、そしてお披露目がおこなわれることは、政府間関係の発展にとって小さな一歩となるはずです」と語った。

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:17257 )