米の意向からむヒジャーズ鉄道再建案
2009年08月20日付 al-Quds al-Arabi 紙
■アカバを経由してハイファとサウジアラビアを結ぶヒジャーズ鉄道再建について、イスラエルがヨルダンと協議
2009年08月20付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面
【ラーマッラー:ワリード・アワド】
イスラエル情報筋は水曜日、ベンヤミン・ネタニヤフ政府内の担当者がヨルダン政府を訪問し、地中海に面したパレスチナ〔訳注:現在ではイスラエル領内〕の都市ハイファとサウジアラビアを結ぶ鉄道路線の再開について協議したことを明らかにした。
イスラエル国営放送によると、ネゲブ・ガリラヤ地方開発担当副大臣のアイユーブ・クラー氏が水曜日、ヨルダンのアカバを公式訪問した。ヨルダンを経由してハイファ(パレスチナ北部の都市。1948年にイスラエルにより占領)とサウジアラビア王国を結ぶ、ヒジャーズ鉄道再建の可能性を検討するためだ。
イスラエル国営放送は、クラー氏がアカバ県知事と会談し、ヨルダン・イスラエル間のいくつかの共同プロジェクトについて協議したと伝え、ヒジャーズ鉄道再建のアイデアも話し合われたと指摘した。この歴史的なヒジャーズ鉄道はハイファを出発し、ベイサーンとアカバを通ってサウジアラビアに至る路線であった。
これに関しては、イスラエルとの関係を正常化し、中東和平を実現するよう、米政権がアラブ諸国に圧力をかけている点を指摘すべきだろう。
米政権はイスラエルが1967年に占領した地域から撤退することで、アラブ諸国と正常な関係を樹立するよう尽力しているものの、イスラエル政府はパレスチナ全土からの撤退を拒否している。また、1967年に占領した東エルサレムをイスラエルの永遠の首都の一部とみなして、入植を止めるようにというワシントンからの要求を無視して入植を続けている。
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( 翻訳者:中島希 )
( 記事ID:17322 )