イスラエル、米の対イラン強硬政策と引き換えに入植地建設を凍結すると約束
2009年08月27日付 Al-Ahram 紙
■イスラエル、厳しい対イラン政策と引き換えに入植地の凍結をオバマ米大統領に約束
■サルコジ仏大統領:「入植停止後すぐに、地中海のための連合サミットをエジプトとの合意の下で開催する」
2009年08月27日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
【ロンドン:本紙記者団】【ベルリン:マージン・ハッサーン】
複数の政治筋が明らかにしたところによると、イランの核開発問題に米政府がより強硬な政策を採ることと引き換えに、入植地建設計画を凍結するとの約束をイスラエルから引き出すことに、バラク・オバマ米大統領が成功した。
このことは昨晩、ニコラ・サルコジ仏大統領が、もしイスラエルが確実で完全な入植活動の凍結と和平交渉の再開を約束するならば、エジプトやEUとの合意のもと、“地中海のための連合”の第2回サミットを招集すると発表した際に明らかにされた。
また同じ頃、中東通信もイスラエルのエルサレム・ポスト紙のウェブサイトから、「イスラエル首相ベンジャミン・ネタニヤフと米中東特使ジョージ・ミッチェルは、パレスチナ・イスラエル間の真剣な交渉を開始する必要性について、昨日ロンドンで会見した際に合意した」との記事を引用した。
ネタニヤフ・ミッチェル会談について出された声明は、「良好だった」とこの会談を評価して、近々パレスチナ・イスラエル間で重要な交渉を始めるための前進が見られたと説明した。
またエルサレム・ポスト紙は、ネタニヤフ首相官邸の代表団が来週合衆国に向かい、ミッチェル側のチームとさらなる会合を重ねることで、ネタニヤフ首相とミッチェル特使が合意したとも指摘した。
ネタニヤフ首相は一昨晩にロンドンでゴードン・ブラウン英首相と開いた記者会見で、中東和平合意に至る努力が払われ続ける限り、ヨルダン川西岸地区に新たな入植地を建設しないことを既に約束している。
また、ベルリンで今日の午後に行われる予定のイスラエル首相との会見を数時間後に控えたドイツのメルケル首相は、イスラエルの入植政策に対して断固たる立場を取り、イスラエル政府側の要求に屈して〔会見後の〕イスラエル首相との記者会見の席で入植政策に言及しないようなことのないようにとの圧力に強くさらされている。
連立政権に加わっているドイツ社会民主党はメルケル首相に対し、和平プロセス再開を目指すアメリカの努力を後押しするために、より一層イスラエルに圧力をかけるよう要求している。
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( 翻訳者:在間咲野 )
( 記事ID:17326 )