アルンチ副首相、クルド語で「Xwede jı te razibe」
2009年09月07日付 Milliyet 紙

スピーチ中2回「クルド語」で話したアルンチ氏、「公正発展党(AKP)は4月27日の軍からの命令に「はい」とは言いませんでした」

国務大臣兼副首相のビュレント・アルンチ氏は、党のマニサ県本部が主催した断食明けの夕食に参加した。アルンチ氏は(クルド問題に対する)「民主的解決策」を国民の50パーセントが支持していると述べた。会話中に2こと、クルド語を使ったアルンチ氏は、クルド語を話したからといって、この世の終わりがくるわけではない、と述べた。同氏は自分たちが国民の代表であると述べ、「『誰か(=軍部などをさす)が(クルド問題の解決を)望まないなら、公正発展党も「わかりました」という』だろうか。公正発展党はこのように党だったら、4月27日夜の軍からの命令にも「はい」と答えたでしょう(注)。しかしそのように答えなかったし、国民に対してだけ敬意を表しました」と語った。
(訳注)2007年4月に大統領選出をめぐって軍がインターネットサイトに掲載した警告をさす。公正発展党はそれを無視し、ギュル氏を擁立した。

タイラン・プラザで公正発展党のマニサ県本部が主催した断食明けの夕食には、国務大臣兼副首相のビュレント・アルンチ氏、公正発展党マニサ選出議員ヒュセイン・タンルヴェルディ氏、メフメト・チェルチ氏、イスマイル・ビレン氏、レジャイ・ベルベル氏、公正発展党県本部長アブドゥッラヒム・アスラン氏、ビュレント・アルンチ氏の妻ミュネヴェル・アルンチ氏、そして党員たちが参加した。夕食の後、演壇に上がったアルンチ副首相は、自分だけでなく他の党員もラマザンの夜の祈りをのがす原因になった長いスピーチを行った。特にクルド問題解決策とこの件における野党の批判に答えたアルンチ国務大臣は、内務大臣がこの議題でみなが意見を表明できるプラットフォームを形成したと述べた。「すべての人は、民族的なアイデンティティーを、民主主義的な権利に基づいて、テロというような手段に訴えることなく、行使できなければなりません。私たちはこれを国の豊かさとして見なしています」と述べた。

(中略)

■クルド語を2度使用した

民族主義者行動党(MHP)も公正発展党もアナトリアの東部と東南部で存在を示せなかったと述べたアルンチ氏は、自身たちがトルコの政党であると述べ、クルド語テレビ放送に話をもっていった。アルンチ氏はトルコはこの問題を解決すれば飛躍すると語り、1980年クーデター後クルド語が禁止されたことを指摘した。今日、また、クルド語の授業が開設され、ラジオ・テレビも存在しているとのべ、次のように続けた。

「世界の終末が来なかったことに気付かれたでしょう?クルド語を話すことは80年クーデターから84年まで禁止でした。誰がクルド語を話そうと、逮捕されました。これは正しかったのでしょうか?いいえ、間違っていました。この過ちは私たち同士を敵対させました。

現在クルド語の授業が開設され、参加する人も、しない人もいます。現在クルド語のテレビさえもあります。世界の終わりでも来たのでしょうか?あるチャンネルでは夕方から朝までクルド語が流れていましたが、トルコは分断されたのでしょうか?かつてRojTVを見ていた人々やシリア・イランのクルド語を放送するテレビを見ていた人々は、現在、我が国のクルド語のテレビを見ています。1月後トルコ国営放送(TRT)アラビア語チャンネルを開設する予定です。1日中、放送する予定です。TRTペルシャ語チャンネルも開設し、全中東が見るでしょう。TRT英語テレビも開設する予定です。BBCやCNNのように英語放送を行い、全世界が見ることになるでしょう。現在、ディヤルバクル、カルス、ヴァンで国民が我々に感謝をしています。「政府のテレビのニュースをみています」と喜び、涙を流しています。TRTアナトリア、チュルク諸語TRT、全てを開設します。みんな開設します。好きなチャンネルに合わせてみてください。そのときあなたも知るでしょう。『serçawan』と言ったら、この人は『かしこまりました』と言っているのですよ。ある人が、『Xwede jı te razibeと言ったら何と言っているかわかるかい?』と言った後、アナウンサーに向かって、「やあ、アフメト、何と言っているかわかるかい。Xwede jı te razibeと言ったら」とからかいました。アナウンサーがわからないでいると、「勉強しなさいよ、『ありがとう』といっているんだよ」といいました。」

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( 翻訳者:白石百合子 )
( 記事ID:17391 )