アフガンに義勇兵として入ったサウジ人指名手配者が投降、「現地で義勇兵は必要とされていない」
2009年09月03日付 al-Quds al-Arabi 紙
■サウジアラビア指名手配者85人のうちの1人が語る:「アフガニスタンの戦闘指揮官たちは、アラブ人だろうがそれ以外だろうが、戦闘員には困っていない」
2009年09年03日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面
【リヤード】
「アフガニスタンで駐留外国軍と戦う戦闘員たちは、アラブ人だろうがそれ以外だろうが、助っ人の義勇兵を必要としていない」。アル=カーイダとの関係が疑われてサウジアラビアで指名手配された85人のうちの1人である、ファッワーズ・アル=フマイディー・ハージド・アル=ハバルディー・アル=ウタイビーが語った。サウジアラビア内務省は木曜日、彼が治安機関に自首したとの情報を公表していた。
アル=ウタイビーがサウジアラビアの『アル=ワタン』紙に語ったところでは、彼は帰国を決めるとすぐに兄のファラージュと話をした。ファラージュが当局に通報して、内務省安全保障問題担当補佐官のムハンマド・ブン・ナーイフに話をしたところ、ムハンマド氏はアル=アティービーの決定を歓迎したという。
アル=アティービーの説明では、米占領軍の振る舞いを見てジハードに目覚めた彼は、アラブ首長国連邦を経てイランからパキスタンに入った。「パキスタンでアル=カーイダ分子がワジリスターン入りの便宜をはかってくれた」「アフガニスタンに入った私たちは、彼らが戦闘員を必要としていないことが分かった。彼らには十分な人数がいるからだ。戦闘の指揮官たちには“アラブ人であれそれ以外であれ、自分たちには必要ない”と言われた」。
続けてファッワーズは語った。「組織のメンバーに“どうして我々に戦わせてくれないんだ。そのために来たのに”ときくと、“自分たちの方針は要するに身を隠し、策を練ることで戦争を引きのばすことにある。それがアメリカ人に打撃となるんだ”という答えだった」。ファッワーズがサウジ紙に明かしたところによれば、現地に行く人間は数多いが、戦闘に加われるのは選ばれた一部のグループだけだという。それは彼らに作戦を撮影されて、組織の宣伝のための広告として使うためであって、ファッワーズたちは戦闘に加わることを許されなかった。
(後略)
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( 翻訳者:中島希 )
( 記事ID:17399 )