エジプトの私大をめぐる疑惑が浮上
2009年09月06日付 Al-Ahram 紙

■アル=マルト局長、創設以来のナイル大学に関する報告書の作成を決定
■ナイル大学をエジプト会計検査院の財務監査下へ

2009年09月06日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

 エジプト会計検査院のガウダト・アル=マルト局長は、ナイル大学〔訳注:2006年に民間財団によって設立された非営利の科学技術系大学院大学〕の財務を監査するため、検査院の事務総局で委員会を立ち上げ、同大学の設立から今日に至るまでの包括的な報告書を作成すると決定した。

同局長の発表によれば、報告書の内容はナイル大学の設立にかかわった民間協会・団体の組織のあり方や、大学設立の決定、内規・技術・財務・経営などの執行規則、大学の財源、収支、用途などに及ぶという。

 同じく報告書には、大学に割り当てられた土地の面積と実際に使用された面積、使用されていない残りの面積、様々な官庁から大学が受け取った金銭的、物質的援助の一覧、さらには外部からの支援、援助、寄付の一覧も含まれるという。

 詩人のファールク・グウェイダが過去2週にわたり、週刊コラム『ハワーミシュ・フッラ』でナイル大学問題を取り上げ、大学設立の状況について全ての事実を明らかにし、内外の資金源を調査して、一般に公開するよう求めていた。

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( 翻訳者:平寛多朗 )
( 記事ID:17414 )