パレスチナ・シリア首脳会談、団結の必要性を強調
2009年06月21日付 al-Hayat 紙

■ アサド大統領とアッバース大統領、ネタニヤフ政権に対抗するためアラブとパレスチナの姿勢の「統一」を強調

2009年06月21日付アル=ハヤート紙(イギリス)HPアラブ世界面(東アラブ)

【ダマスカス:イブラヒーム・ハミーディー(本紙)】

 シリアのバッシャール・アル=アサド大統領とパレスチナのマフムード・アッバース大統領(通称アブー・マーズィン)は、入植地建設を続け、パレスチナ主権国家樹立を「妨害」し続けるイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ政権に「対抗する」ためには、アラブの姿勢の統一が必要であると確認し、イスラエル政府の措置に対してパレスチナ側が「一つに団結して」立ち向かうことが重要であると強調した。

 この会談はアッバース大統領の短時間のダマスカス訪問の中で行われた。今回の訪問はこの数週間で2回目のシリア訪問で、ハマースのハーリド・マシュアル政治局長が昨夜に予定していた演説を「後日」に延期する決定を行ったことと時を同じくした。

 シリア大統領報道官によると、アサド大統領はアッバース大統領と、「ネタニヤフ首相の演説や彼が提示した和平交渉の条件など、パレスチナおよびアラブ諸国レベルで展開しているパレスチナ問題をめぐる情勢」について協議した。両首脳は、「パレスチナの占領地で入植地建設を継続し、和平プロセスに伴う履行義務から逃れようと試み、パレスチナ主権国家樹立を妨害しているイスラエルの政策に対抗するためには、アラブ諸国の立場の統一が必要であることを確認した」という。

 アッバース大統領は、先月中旬にアメリカのバラク・オバマ大統領とのワシントンでの会談に出向く前にもアサド大統領と協議を行っている。大統領報道官によると、アッバース大統領は昨日のアサド大統領との会談で「アメリカ合衆国訪問の成果」について報告した。

 ファールーク・アル=シャルウ副大統領やワリード・アル=ムアッリム外相、ブサイナ・シャアバーン政治情報担当大統領顧問らシリア政府高官が出席して行われた協議では、「パレスチナ和解努力と分裂状態の解消の重要性、そしてアラブ被占領地におけるイスラエルの措置に団結して対抗する必要性」などが話し合われた。同報道官によるとアッバース大統領は、「パレスチナ問題の恒久的な解決を支援するシリアの姿勢を評価」する見解を示した。

(後略)

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( 翻訳者:鈴木啓之 )
( 記事ID:17427 )