■ ハーリド・マシュアル氏、アンマンで父親の葬儀
2009年08月30日付アル＝ハヤート紙（イギリス）HPアラブ世界面（東アラブ）
【アンマン：AFP】
イスラーム抵抗運動ハマースのハーリド・マシュアル政治局長をはじめとする数百人の人々が土曜日、マシュアル氏の父親であるアブドゥッラヒーム・マシュアル氏の葬儀に参列した。同氏はアンマンで昨日金曜日に91歳で他界した。葬儀は正午の礼拝の直後にヨルダン大学付属モスクからアブドゥッラヒーム氏の埋葬場所であるスワイリフ墓地（アンマン北部）で営まれ、ハマース幹部たちや諸政党の関係者や一般の人々が参列した。また、ヨルダン・ムスリム同胞団の政治部門であるイスラーム行動戦線党諮問評議会の執行局メンバーも参列したが、政府関係者は誰も葬儀に出席しなかった。
ヨルダン大学付属モスクの構内に座ったマシュアル政治局長の右手にはムスリム同胞団のハンマーム・サイード総監督官が、左手にはサーリム・アル＝ファラーハート前総監督官が着席した。
イスラーム行動戦線党のイスハク・アル＝ファルハーン書記やパレスチナ国民評議会（PNC）のサリーム・アル＝ザアヌーン議長（マフムード･アッバース大統領の代理）、前ヨルダン議会議員のバルジャス・アル＝ハディード氏、ヨルダン弁護士組合のサーリフ・アル＝アルムーティー前委員長が故人の死を悼む弔辞を述べ、故人の功績を讃えた。ヨルダン大学付属モスクの周辺からスワイリフ地区にかけては多くの治安要員が展開し、参列者の通行を円滑にするとともに動きを統制した。マシュアル氏はシークレット・サービスに囲まれ、ハマースの随行者複数が同行した。弔問の行われた首都アンマン北部のカマーリーヤ地区でハマースが主催する大規模なラマダーン夕食会の後に、弔問の受け付けが行われる予定である。
アブドゥッラヒーム・マシュアル氏はイギリスのパレスチナ委任統治に対する抵抗運動に参加し、1936年のアラブ大反乱にも参加した人物である。
ハーリド・マシュアル政治局長（54歳）は1999年にヨルダンを追放されて以来、入国したことはなかった。AFPの質問に対してヨルダン当局者は昨日金曜日、マシュアル氏に父親の遺体を埋葬し、弔問を受けるためヨルダン入国を許可したことを明らかにした。同当局者は、「アブドゥッラー2世陛下の寛大なる御処置によって、ハーリド・マシュアル氏がヨルダンに入国し父親の遺体を埋葬し、弔問を受けることに合意がなされた」と述べ、「これは完全なる人道的処置であり、政治的な意味合いは一切ない」と付け加えた。
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（ 翻訳者:鈴木啓之 ）
（ 記事ID:17453 )