エルドアン首相のバイラム談話—クルド問題解決策で野党を批判
2009年09月21日付 Milliyet 紙
■エルドアン首相:「分列主義者とは言わせない」
公正発展党の人々とバイラムを祝ったエルドアン首相は、「野党は『あなたがたはトルコを分裂させている』と口ぐちに言うが、そういう表現をする人たちこそトルコを分裂させている。公正発展党に分断主義者のレッテルを貼ることは誰にもできない」と述べた。
エルドアン首相はバイラム初日をイスタンブルで過ごし、ファーティフ地区にあるシェフザデバシュ・モスクでバイラムの礼拝を行った。首相は集まった人々とバイラムの握手をしたあと、モスク出口で記者団と会見し、協調のメッセージを語った。「私達は、これまでになかった時代を生きています。課題の多いこの時代、私の一番の願いは、断食明けのバイラムの平和、愛、助け合いの雰囲気のなかで、国家の一体性、協調、(国民間の)友愛に向けて手をとりあい、国家を明るい未来へと進める幸せをともに味あうことです。これは一方通行では実現不可能です。皆が一体となって取り組むべき課題です」と話した。
■「彼らは黒を白と言う」
その後、エルドアン首相はストゥルジェ会議・文化センターで党員らとバイラムを祝い、そこで行った演説でも(クルド問題の)「民主的解決策」に関連し、野党を批判した。首相は、野党が「黒」を「白」と言おうとしていると主張し、以下のように述べた。『さあ来て、話し合いましょう』と私達が言うと、彼らは『いいえ、あなた方とは話し合いはできません』と言うのです。そして、彼らはただ『あなた方がトルコを分裂させている』というだけです。こう表現する人たちこそがこの国を分裂させるのです。誰も公正発展党に分断主義者のレッテルを貼ることはできません」。
エルドアン首相は、クルド問題は昨日今日の議題問題ではなく、このような問題は常に存在してきたとし、しかし、トルコには、その他の少数派や、アレヴィー派、失業の問題もあると話した。話し合いの相手は、非合法の組織や人物ではなく、国民そのものであると表現し、次のように続けた。
「私達はこの国を愛しています。私はこの国のトルコ人を愛していますし、この国のクルド人、ラズ人、チェルケス人、ボスニア人も同様に愛しています。しかし、トルコ共和国の国民であることを明言することを決して避けたりはしません。テロ問題を解決しなくてはなりません。どこかで、元兵士(ガーズィー)たちがデモ行進させられたか、したか、したそうです。私は、兵として戦ったみなさんに言いたい。あなたがたの頭を両手で支え、よく考えてください、と。月と星の国旗に巻かれた棺がで戻ってくることを私たちはもう望みません。テロを完全になくせるのか?という質問に、約束はできません、しかし、私達はテロを最小限にとどめることはできます。」
政府の諸活動にも言及したエルドアン首相は、コンヤ・スィヴァス間の特急列車がまもなく完成すると明らかにし、「私たちがやらなくて、いったいどうやってスィヴァスは、特急列車を見ることができたでしょう。しかし、私たちはやりました。やります。横になって寝てはいません。働いています。」とのべた。
エルドアン首相は、モスクと文化センターにおいて約5千人とバイラムを祝い、ロクム菓子を配った。
■首相、4874人と握手
エルドアン首相は、シェフザデバシュ・モスクでの礼拝のあと、1674人と握手してバイラムを祝った。午後、ストゥスジェ会議センターの公正発展党イスタンブル支部主催のバイラム式典に参加し、そこでも3200人と一人一人握手を交わした。首相府責任者は、ある担当者が、首相がモスクで挨拶を交わした人を一人一人数えたと話した。会議センターでの人数は、参加者を数えて算出した。エルドアン首相は、バイラムを祝った国民や党員ら一人一人に箱入りのロクムを贈呈した。
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( 翻訳者:木村納菜 )
( 記事ID:17506 )