共和人民党バイカル党首、『EUとの関係は見直しの時期」
2009年09月24日付 Radikal 紙
共和人民党(CHP)バイカル党首は、EU諸国の大使らと会談した。バイカル党首は、EUとの関係は見直しの時期に来たと話した。
CHPデニズ・バイカル党首は、「EUとの関係をリセットする必要がある」と述べ、このことが、多岐に渡りより適切な解決策を生み出すことに繋がると主張した。EU議長国スウェーデンの在トルコ大使館主催で行われた、バイカル党首のEU諸国の大使らとの会談では、トルコ-EU関係、トルコ-アルメニア関係、「(クルド問題の)民主的解決策」および一般的な政治が話題に上ったようだ。
バイカル党首は、同会談で、トルコ-EU関係の進展がとても遅いこと、むしろ停滞しているとの見方を明らかにし、これには多くの理由があると話した。「EUとの関係において、現実的かつ楽観的でいるのは非常に難しい」と話すバイカル党首は、関係見直しは不可避であると主張した。そして「EUとの関係をリセットする必要がある。トルコ-EU関係がリセットされ、新たな地点に達すれば、多岐に渡りより適切な解決に繋がる」と話し、関係がレールを踏み外さない程度に見直されるべきとの見解を明らかにした。
デニズ・バイカル党首は、EUがムスリムで政教分離されていて民主的な国とよい関係を保つことが、EU自身のためにもとても重要なことであると話した。
■民主的問題解決活動
会談では、「民主的問題解決」活動も話題に上った。
個人の民族アイデンティティーに敬意を払うが、国民の統一も守られるべきであるというCHPの見解を大使らに伝えたバイカル党首は、「分離させる方向に持っていこうとしている」一部の人々がおり、これが間違ったアプローチであると話した。バイカル党首は、民主化にとり必要なのは、分離ではなく、異なるものに敬意を払うことと明らかにした。
トルコで過去10年間に多くの改革が行われたが、これらが民主化にどれだけ貢献したかを問い直す必要があるとし、「10年前に比べ、司法がより独立し、マスコミがより自由になったと言えるだろうか」と問いかけた。この関連でドアン・ホールディングに課された追徴課税にも触れた。
トルコ-アルメニア関係も話題に上ったと話すバイカル党首は、アルメニアが占領したアゼルバイジャン領から撤退しない限り、トルコ-アルメニア国境を開くべきではないという見解を再確認した。同党首は、アゼルバイジャンがトルコのみならずEUにとっても重要な国であると主張した。
バイカル党首は、ヘイベリ島のギリシャ正教会神学校開設についても、トルコの憲法や世俗主義システムに十分注意する必要があり、トルコとギリシャがお互いに前向きな一歩を踏み出さなければならないと話した。デニズ・バイカル党首は会談で、キプロスに関しても「トルコ-EU関係において、他の問題の解決のために利用されるべきではない」とコメントした。
バイカル党首は、レジェプ・タイイプ・エルドアン首相が「クルド問題の)民主的解決策」に関する活動において、バイカル党首と会見を求めている点にも触れた。同党首は、この問題における見解を再確認し、エルドアン首相が以前に重要問題についてこのような対応をしなかったと述べた。エルドアン首相の意図は、問題の責任を共有することであり、大きな問題が発生したときに、「(CHPとも)協力して行った」と言えるようにするため、このような対応をしていると話した。
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( 翻訳者:田辺朋子 )
( 記事ID:17523 )