苗木をオーストラリアからもってきて、オリーブ油を日本へ売る
2009年09月27日付 Zaman 紙

オリーブの苗木を飛行機でオーストラリアからもってきた。畑は最新のテクノロジーでイスラエル人達が整備した。イタリア人達が製造したオリーブオイルは日本へと輸出される。

元議員のメフメト・アリ・ビリジ氏はアダナにまるで「(いろいろな国の集まる)国連」のような、トルコで最も大きい有機オリーブ畑のひとつをつくりだした。1500キロ平方メートルの畑ははやくも世界の注目を集めている。前回の地方選挙で公正発展党のアダナ広域市長の候補でもあったビリジ氏のオリーブ栽培の試みは、2年前オーストラリアから特別機で持ってきた、たくさん実のなるオリーブの苗木から始まった。その道に精通したとあるイスラエルの会社によって植えられ、育てられた苗木は2年のうちに実をつけた。こうしてオリーブオイルの早期栽培もが実現された。有機オリーブ生産に対し、海外からの需要が高まったため、オリーブオイルの工場を設立する決定がなされた。ビリジ・グループは工場をイタリア人と共同で始める予定である。ここで生産されるオリーブオイルにはすでに日本から注文がきている。

畑の所有者であるメフメト・アリ・ビリジ氏はオリーブを木から摘み取り、箱詰めに至る過程で人の手は一切触れていないとのべた。オリーブオイルを第一級製品として世界市場に出すと説明したビリジ氏は、工場の創設にともない、同地方の他の生産者のオリーブも買い取り加工する予定だと述べた。ビリジ氏は、「オリーブ畑では水、肥料と土のミネラル量をコンピューターで計測し、環境を自動的に制御しています。小麦よりももっと利益を得ることができるオリーブオイルを生産するためには、必要な技術投資はなんでもやっています」と語った。このオリーブ生産・販売のプロジェクトにはある興味深い話もある。メフメト・アリ・ビリジ氏はこのプロジェクトを本来はクウェートで行おうと準備していたが、アメリカのボストン大学経済学部卒の息子、ビラル氏のすすめで、計画をアダナに移したという。

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( 翻訳者:猪股怜香 )
( 記事ID:17545 )