ドイツ総選挙で5人のトルコ系候補当選、連邦議会へ
2009年09月28日付 Hurriyet 紙

ドイツで昨日(28日)行われた総選挙で、5人のトルコ系候補者が連邦議会に当選した。

以下が連邦議会に当選したトルコ系議員である:

アイダン・オズオウズ―社会民主党(SPD)
エキン・デリギョズ―緑の党
メメト・クルチュ―緑の党
セヴィム・ダアデレン―社会党
セルカン・トレン―自由民主党(FDP)

■メメト・クルチュ氏当選

緑の党のバーデン=ヴュルテンベルク州の候補者名簿での候補である弁護士のメメト・クルチュ氏は、連邦議会に初当選した。

クルチュ氏は、選挙のため精一杯の努力をしドイツ全体で票を増やしたと述べ、議会に入ることは非常に嬉しいと述べた。
クルチュ氏は既婚で、子どもを一人持つ。同氏は、今後、自身を重要な任務が待っており、それに値するよう努力すること、また法律家として議会で法律や内政の委員会に配属されうること、EU法について研究してきたので、EU委員会で任務を行う可能性があるとのべた。ハイデルベルク大学とアンカラ大学で法学を学び、1998年に設立されたドイツ外国人議会の創設メンバーであるクルチュ氏は、2000年から現在まで外国人議会の議長を務めてきた。

■SPDのトルコ人が議会へ

社会民主党(SPD)のハンブルク州候補名簿の候補アイダン・オズオウズ氏はSPDの芳しくない選挙結果にも関わらず、連邦議会に当選した。

ハンブルク州議会議員として2001年から2008年の間、党の議会グループで移民政策のスポークスマンを勤めた元州議会議員オズオウズ氏は、連合政党(キリスト教民主同盟(CDU)/キリスト教社会同盟(CSU))と自由民主党(FDP)の間でつくられる連立政権に期待をしていないこと、またSPDが票を失ったことを非常に残念に思うと述べた。オズオウズ氏はさらに、連邦議会で家族、移民、教育問題に重点を置きたいと述べた。

■政権政党の唯一のトルコ系議員はセルカン・トレン氏

FDPの低地ザクセン州候補名簿のセルカン・トレン氏は、連邦議会に初当選した。FDPはこのようにして、ドイツでの総選挙で初めてトルコ系議員を生み出した。

■デリギョズ氏は4度目の当選

緑の党のバイエルン州候補名簿のエキン・デリギョズ氏は4度目の連邦議会当選を果たした。また、社会党(SP)のノルトライン=ヴェストファーレン州候補名簿のセヴィム・ダアデレン氏は2度目の当選を果たした。

デリギョズ氏は、緑の党の得票率が歴史的記録であること、また議席も増やすことに対して満足であると述べた。同氏は、連合政党とFDPがつくる連立政権がドイツを後退させるであろうこと、移住政策も後退させるだろうと述べた。

デリギョズ氏は、自分たちがSPDとともに政府を作るだけの議席数を確保できなかったとのべた。また緑の党には二人のトルコ系議員がおり、これも国民が自分たちの政治を信頼してくれていることを示していること、さらに関心を集めるよう、取り組みを行うと述べた。

セヴィム・ダアデレン氏はSPがこの選挙で歴史的勝利を手にしたこと、また2005年に得た勝利が一過的な勝利ではなかったことを証明したと述べた。また再び議会に当選したことは嬉しく、選挙活動では、いつも人々に支援されたと述べた。

国民は、ドイツでの平和と社会的公正がより高められ継続されることを望んでいると述べたダアデレン氏は、この枠組みで移住者のための政治を続けていくと述べた。
連合政党(CDU/CSU)によって昨今、移住者に関する法律が厳しくなったと述べる同氏は、FDPによってこの政策が似た形で継続されていくだろうと付け加えた。

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( 翻訳者:白石百合子 )
( 記事ID:17566 )