8月のバグダード爆発事件でイラク政府、シリア側の対応を「真剣さに欠ける」と批判
2009年09月30日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ ズィバーリー外相:「シリアとの話し合いでは危機への対処における『真剣さの欠如』が明らかになった」

2009年09月30日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面

【バグダッド:本紙】 

イラクのホーシヤール・ズィバーリー外相は昨日、シリア側との話し合いで、去る8月にバグダッドで起きた流血の爆発事件以降の両国間の懸案問題への対処における「真剣さの欠如」が露わになったと述べた。

国家情報センター発表の声明はズィバーリー外相の発言をこう引用している。「先日行われたイラク・シリア間外相会談は、両国間の危機に対処することが出来なかった…4回にわたった話し合いを終えた今、両国間の懸案問題への対処において、真剣さの欠如が明らかになった」。

同外相はまた、「イラクはトルコ政府の仲介に応じた のだが、会談では真剣な解決策や提案に到らなかった」と明かした。

この声明発表の直前に同外相は、「トルコとアラブ連盟が仲介したイラク・シリア間対話の成果を評価」するべく、トルコのアフメト・ダヴドオール外相とニューヨークで会見していた。

一方、イラクのヌーリー・アル=マーリキー首相は月曜日に、「イラクの民主化と自由化は、我々にとっては好ましいものであるが、彼らにとっては自分たちの政権を脅かす、不愉快なものである」とシリアを指して語っていた。

さらに同首相は、「バアス党は自分たちのしてきた事について、謝罪をしたか。我々は、全く正反対のことを見てきた。彼ら〔イラクの旧バアス党員〕を匿っている者はイラク国民に危害を企ててきた。そして彼らはある特定の国々を経由して容易に移動し、先日の爆発事件を起こすに至ったのではないのか」と問いかけた。

マーリキー首相が指摘したのは去る8月19日にバグダード、とりわけ外務省を揺るがした一連の爆発事件のことで、約100名が死亡し、数百名が負傷した。

マーリキー首相はシリアのことをほのめかしつつ、「我々は常に良好な関係と内政不干渉を呼びかけてきたが、功を奏さなかった。それどころか、彼らの味方につく国々があり、そうした国々は彼らがこのような行為を行うためにどう訓練しているかを知っている」と続けた。そして、「イラクは、全ての国と良好な関係を持つことを望み続けるが、それを理由にイラク国民を虐殺する国については、決して関係を結ばない」と締めくくった。

マーリキー首相は国連に対し、この事件に関する国際調査委員会を設置するよう、公式に要請している。

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( 翻訳者:梶田知子 )
( 記事ID:17590 )