エジプトの名優ヌール・シャリーフ、同性愛報道で新聞社を提訴
2009年10月07日付 al-Quds al-Arabi紙

■ ヌール・シャリーフの娘:「父は深いショックを受けている」
■ エジプトで「同性愛者の芸能人」報道を行った記者たちを簡易法廷へ送致

2009年10月07日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面

【カイロ:本紙フサーム・アブー・ターリブ】

アブドゥルマギード・マフムード検事総長が発表した公式声明によると、検察は昨日、バラーグ紙編集長のアブドゥフ・ムハンマド・マグリビー・アブドゥッラーと、同紙編集局長のアフマド・フィクリー・アブー・ハサン・アウダ、同紙編集者のエハーブ・アグミーを、簡易刑事裁判所に送致する決定を下した。容疑は10月1日号の新聞発行による名誉毀損で、公判はサイイダ・ザイナブ軽犯罪裁判所にて10月14日(水)に開かれる。

この問題の解決に向けて、複数の記者が代表団を作り、バラーグ紙を告訴した俳優ヌール・シャリーフ、ハーリド・アブー・ナガー、ハムディー・ワズィールに面会し、禁固刑は間違いないと見られる記者たちを救おうと試みている。

若手編集者たちはマクラム・ムハンマド・アフマドに対し、ジャーナリスト組合の組合長としてこの問題に対処するよう求め、組合長には何よりもジャーナリストの訴追を防ぐ義務があると訴えた。

ジャーナリスト組合評議員のヤフヤー・カラーシュは本紙と会見し、「彼らの立場にあまり正当性がないとしても、あるいはとんでもない間違いを犯していたとしても、組合には同志を守る本質的な権利と義務がある」と語った。そして、「報道に関する事件での禁固刑は、完全に廃止されるべきであり、巨額の賠償金を原告に支払うことは、記者の活動を危うくする」と指摘した。

一方でカラーシュは記者たちに対し、出版しようとする前に、いかなるニュースであっても事実を精査し、名誉と公共の倫理、憲法で保護されている市民の権利を守る必要性があると説いた。

これについて本紙はこれまでに、俳優のヌール・シャリーフ、アブー・ナガー、ハムディー・ワズィールが、現在まで、和解に向けたいかなる試みも拒否しており、権利を勝ち取るためにあくまでも法的手段をとり続けようとしているとの情報を得ている。

ヌール・シャリーフの長女サーラは本紙に対し、「父が激しく泣いているのを見ました。そのようなことは今までありませんでした。私たちが知っている父は、人生のいかなる局面にあっても強かったのに」と語った。(中略)

ことの発端は、俳優ヌール・シャリーフと俳優組合のアシュラフ・ザキー組合長が10月3日、バラーグ紙の社長と編集長を告訴したことにさかのぼる。バラーグ紙は「観光・風紀警察が同性愛者のネットワークを摘発 12人の青年が風紀を乱すパーティで男色行為 現場にはヌール・シャリーフ、ハーリド・アブー・ナガー、ハムディー・ワズィールの姿」との記事を掲載し、アービディーン地区検察が捜査を担当し、俳優たちの取調べは3時間以上に及んだなどと報じていた。(中略)

 ヌール・シャリーフのファンたちはフェイス・ブックのサイト上にグループを立ち上げ、「イエロー・ジャーナリズムにNO 私たちはみんなヌールの味方だ!」のタイトルで彼との連帯を表明し、「私たちはみなヌールの味方 バラーグ紙廃刊に向け100万人の署名を!」とのタイトルを掲げたグループも出来ている。

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(翻訳者:梶田知子)
(記事ID:17610)