イランの学校でA型インフルエンザ流行の兆し
2009年10月15日付 Hayat-e Now 紙

【メフル通信】保健省伝染性疾病管理センター所長は、インフルエンザにかかった児童・生徒は自宅で療養させるよう強く求める勧告を各家族に出す一方、イランでこの病気に罹った患者数はこれまでに649名に達したと発表した。

 モハンマド・マフディー・グーヤー博士は、「熱があり、インフルエンザの兆候がある児童・生徒は、決して学校に行ってはならない」と述べた。

 同所長は、この一週間の間に児童・生徒間でのインフルエンザ感染が増えていることを指摘し、「インフルエンザに罹ったと思われる児童・生徒は、完全に回復し、医師の許可が出るまで、決して学校に行ってはならない」と述べた上で、さらに以下のように付け加えた。「この一週間の間に、イランでインフルエンザに感染した新たな症例は173例との報告が上がっている。その結果、イランにおけるこの病気の感染者数は、全体で476名から649名に増加した」。

 グーヤー氏は、インフルエンザの新たな感染例の多くは、児童・生徒間に見られると説明し、「症例の増加は、一部の都市のみで見られる現象だ」と述べた。

 同氏は、この一週間で新たに亡くなった人の数は3名であると発表し、詳細について「うち一名は妊娠中の女性であり、残り二名は11カ月と3歳の乳幼児であった。彼女らは治療中だったにも拘らず、その甲斐なく亡くなった。これにより、イランにおいてこのインフルエンザへの感染で亡くなった人の数は、全体で10名に達した」と説明した。

 グーヤー博士は、これまでに児童・生徒が亡くなった事例は無いと説明する一方で、学校管理者らに対し、インフルエンザの兆候がある児童・生徒の学校への受け入れは控えるよう勧告した。

 保健省伝染性疾病管理センター所長は加えて、「インフルエンザに感染した疑いのある児童・生徒は、必ず自宅で療養し、完治してから通学することが絶対に必要だ」と語った。

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( 翻訳者:森田沙里 )
( 記事ID:17691 )