エルドアン首相「国民が望んだので、イスラエルとの軍事演習を延期した」
2009年10月14日付 Radikal 紙

レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は「 アナトリアの鷲」軍事演習 について、人々の意見を尊重したと述べた。

アル・アラビーヤ・テレビの質問に応じたエルドアン首相は、「アナトリアの鷲」軍事演習へのイスラエルの不参加に関する質問にこたえ、「トルコ国民はこの問題についてさまざまな意見を持っており、また外交的にも微妙な問題であることを考慮した」と述べた。エルドアン首相は国民の良心を代弁したと述べ、軍事演習にイスラエルが参加することを国民が望んでおらず、このため国際演習部分を延期したと述べた。

エルドアン首相は、ダボスでのパフォーマンスを問う質問にこたえ、ダボスでは、正義の代弁者に、そして正しいものの味方となろうとしたまでだ、と述べた。エルドアン首相は、(トルコが)イスラエルとシリアの間で調停を行っていた最中に、イスラエルがガザに重兵器で侵攻し、多くの子供や女性を含めた1500人を殺害し、病院や学校を含む多くの建物を破壊したことに言及した。エルドアン首相は、ダボスでは、自分の意見をのべたと語り、その行為は正当であり、そこで言ったことは正しいかったと述べた。

エルドアン首相は別の質問に対し、テロに関し、トルコには深刻な問題があると語った。エルドアン首相は、2007年にジョージ・ブッシュ前アメリカ大統領と行った会合で、テロ組織PKKがトルコ、アメリカ、イラクの共通の敵であると述べたと指摘し、その会合で3カ国がテロに対して共同で行動することを取り決めたことに語った。エルドアン首相は、トルコ大国民議会(TBMM)で承認された覚書が3国の安全保障にかかわると述べ、トルコの国境外での軍事行動はテロ地域だけを標的としている事を強調した。

(クルド問題に関する)「民主的歩み寄り」に関する質問には次のように答えた。「我々は全ての国民の問題を解決するために戦っています。これをクルド人だけに限るのは間違っています。私たちの国には、トルコ人、クルド人、ラズ人、チェルケズ人のような同胞がいます。この人たちも問題を抱えています。我々はできる限りこれらの問題を解決しようとしています。」と語った。

さらにほかの質問に答えて、イランを訪問することを明らかにした首相は、トルコとイランには歴史的関係があると指摘した。「周辺国家とは常によい関係を保とうとしている」と話したエルドアンは、ある質問に対し、トルコが、この地域に核兵器を存在を望んでいないことをイランの関係者に伝えたことを述べた。エルドアン首相によると、イランの関係者は、イランは核兵器を生産しておらず、核開発は平和的な目的をもったものであると述べたという。エルドアン大統領は、イスラエルも核兵器を所有するが、しかし誰もそのことについては議論しないと述べた。

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( 翻訳者:トルコ語メディア翻訳班 )
( 記事ID:17715 )