戦死者遺族、PKK投降者歓迎へ反発のデモ
2009年10月23日付 Zaman 紙

テロ組織PKKから投降した34人が英雄のように歓迎されたことが、世論の大きな反発を招いた。その映像は、戦死者遺族を怒らせた。昨日(22日)、エディルネカプ戦死者記念碑に集まった、「トルコ戦争負傷者・殉職者、戦死者遺族・孤児協会」会員の一部は、サラチハーネにあるイスタンブル広域都市市役所まで行進した。

道路を封鎖した50人からなるデモ隊は、「PKKに罰を!」、「戦死者たちはここだ、市民はどこだ?」などのスローガンを掲げた。

市役所の前で(機動警察隊の)バリケードがつくっているのをみた戦死者遺族らは、警官らと口論し、「私達はPKK関係者か、なぜ目の前にバリケードを作るのか?」と責めた。市役所の前で短い声明を発表したこのグループのメンバーは、PKKメンバーが英雄のように歓迎されることは非常に遺憾であり、日曜日にアンカラで抗議のデモを行う旨を告げた。更に、独立行進曲(トルコの国家)を歌った戦死者遺族らは、静かに帰路に着いた。

 戦死者遺族らは、イスタンブルだけでなく、エディルネ、アンタリヤ、サムスン、イスケンデルンでも抗議行動を行った。「エディルネ戦死者遺族連帯・幇助協会」の庭は、この地区の117人の戦死者を象徴する177のトルコ国旗で飾られた。「アンタリヤ戦死者遺族・殉職者協会」の集会でも、ある戦死者の母親が涙を流した。ハッキャーリ県のチュクルジャ郡で1995年に戦死したエルギュン・ビルギチさんの母親であるファトマ・ビルギチさんは、息子の勲章を示しながら、「15年間この勲章を常に持ち歩いています。今、この勲章をわたしから取り上げて、あのテロリスト達にあげてしまえばいい」と不快感を示した。サムスンのある小売商達は、金曜礼拝の間、仕事場に掲げたトルコ国旗の下で礼拝をしながら、一連の出来事に対して静かに抗議をした。ハタイのイスケンデルン郡においても戦死者遺族及び戦争負傷者達がテロリストが祝賀モードで歓迎されたことに対し抗議した。

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( 翻訳者:小松裕美子 )
( 記事ID:17727 )