エルドアン首相「イスタンブルでのPKK投降者歓迎行事は認めない」
2009年10月23日付 Milliyet 紙

民主市民党(DTP)は、10月28日にヨーロッパからイスタンブルへ入国が予定されていた15人のテロリストのために歓迎行事が行われると明らかにしていたが、ギュレル知事は、「このようなグループが来る予定はない。行事にも許可は与えない」と言った。エルドアン首相も、「10月28日などという日取りは不可能だ」と話した。

DTPは、10月28日にヨーロッパからイスタンブルに入国し投降することが予定されている15人のテロリストグループを集団で迎え、歓迎行事を行なうと発表した。これを受け、イスタンブルのムアッメル・ギュレル県知事は、「10月28日にこのようなグループが来る予定はない」と述べた。エルドアン首相も、「最初のグループでの光景を、また見たくはない」と述べて反対し、「10月28日などという日取りは不可能だ」と語った。イスタンブル共和国検察局のアイクト・ジェンギズ・エンギン検察長は、ヨーロッパから投降してくるテロリストグループを迎えに検察が行くかどうかについて、「何の関係があるというのだ!法律に定められている通りに、法が何のためにあるのかにより、それが遂行されるだけだ」と述べた。

■「希望をあらわす」

DTPイスタンブル県支部長により昨日行われた会見では、ヨーロッパから投降してくる15人のPKK党員のグループが10月28日にイスタンブルのアタテュルク空港に降り立ち、熱気ある歓迎を受け、手続き後は、彼らを迎えてカズルチェシュメで歓迎行事が行われると発表された。「平和と民主的解決プラットフォーム」代表のヤマン・ユルドゥズ氏は、PKK党員らは投降するためでなく、平和と問題の解決プロセスに寄与するために来るのだと述べ、「歓迎会をショーとして捉えないでほしい。この催しは、ただ、希望を表しているものなのだ」と述べた。

DTPムスタファ・アヴジュ・イスタンブル県部長も、「歓迎行事は適切な人数で行われ、郡支部の前から出発するバスの上から行われる。我々の目的は、交通を渋滞させ、国民に迷惑を掛けることではない。可能な限りあらゆることをきちんと計画する。この件について、誰も不安になることはない。我々はこのプロセスをコントロールする力と権限を持っている。中心となるのは、(バスでのパレードではなく)会場での催し物だ。

■エルドアン首相:二度と起こらないよう

エルドアン首相は昨日、10月28日にヨーロッパからPKK党員らが入国し投降することを質問されると、「28日などという日取りは不可能」と言った。マフムルとカンディルのキャンプから投降し、ハブル国境門でトルコに投降した34人のテロリストに対して行われた歓迎の様子について、「我々はあのような光景を二度と見たくない」と表現したエルドアン首相は、バイラムの喜びや、親友に再会したときのような仕方で歓迎することも不適切だと述べた。エルドアン首相は、そのようなバイラムの喜びは家々で表現するもので、家で出迎えればよいと強調し、次のように続けた:

「こうしなければ、彼らが将来、分離派テロ組織と袂をわかち、「帰順法」を適応して彼らを審査するさい、(どういうことになるか・・・。)よく注意してください、私は言葉を選んで述べていますから。トルコの司法が、彼らを無罪としたので、この件で(34人について)、釈放という結果がもたらされたのです。(しかし)釈放後に行われたこと、計画される示威行動には当惑するばかりです。

なぜなら、これを宣伝に使い、彼らを使ってなにかを転覆させようと努力することを正しいと思わない。これは、一体性、兄弟愛のプロセスになんら貢献しない。この手法は間違っている。かえってきた人々が家族のもとにいくのを、静かに見まもろうではないか。普通の生活にもどるのではなく、また、特別なプロセスのために、彼らを個人として利用しようとするもののなかに、よくない考えをもつものが混ざると、これは我々にとって残念なことになるし、彼らとは違う立場の人々を怒らせることにもなる。」

■知事:「許可しない」

DTP側からの説明を論じたギュレル・イスタンブル知事は、ヨーロッパから投降することが予定されていた15人のPKK党員は、10月28日にはトルコに来ないだろうと言った。

カザフスタン共和国のヌルスルタン・ナザルバイエヴ大統領の帰国を見送った後、アタテュルク空港で記者の質問に答えたギュレル知事は、「テロ組織のメンバーがハブル国境門で起こした好ましくない光景が、再び起こることを我々は許さない。この件では、ベシル・アタライ内務大臣が、こうした来土は予定されていないと述べている。彼らは10月28日に来ないだろう」と語った。

イスタンブル共和国検察局のアイクト・ジェンギズ・エンギン局長も、PKK党員のグループの来訪に関する質問に対し、「法律がどう定めているにせよ、それが行われる」と話した。エンギン氏は、「検察は出迎えに行きますか?」という質問に、「何の関係があるというのだ!この件についても、法の任務が何であれ、それが遂行される。これにつきる」と返答した。

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( 翻訳者:林奈緒子 )
( 記事ID:17728 )