ジュンブラート氏、シリア・サウジ首脳会談の成果に期待
2009年10月06日付 al-Hayat 紙

■ ジュンブラート氏、シリア・サウジ首脳会談に暴言の悪影響の払拭とレバノン・シリア関係の安定を期待

2009年10月06日付アル=ハヤート紙(イギリス)HP東アラブ面

【ベイルート:本紙】

 レバノンの「民主会合」代表ワリード・ジュンブラート議員は、「シリア・サウジアラビア首脳会談が、レバノン・シリア両国民の関係を回復させ、ターイフ合意に基づく両国の政治関係を安定させる機会となってほしい」と期待を寄せ、会談の日が第四次中東戦争の記念日にあたり、「それと同じ日にこうしたアラブ国家同士の歩み寄りがなされることで、あちらこちらで飛び交った暴言や中傷の悪影響を払拭し、先のシリアによる保護支配の段階の影響を離れ、地理と歴史の客観的な方程式に基づくターイフ合意の不変の前提を守るための共通の原則が築かれる機会となろう」と強調した。

 またジュンブラート議員は、進歩社会主義党の発行する『アンバー』紙の今日付けの号で毎週恒例となっている立場の表明を行い、「イスラエル軍に立ち向かったアラブの英雄的行動を刻み込んだ10月6日の[第四次中東戦争]記念日と時を同じくして、サウジアラビアのアブドゥッラー・ブン・アブドゥルアズィーズ国王による例外的かつ重要なシリア訪問が行われる。今回の訪問は、和解と亀裂の修復という道を完結させるために行われるものであり、それはアラブの共同行動を再評価し過去の対立の一頁を閉じるべく、両聖地の守護者たるサウジ国王がクウェート首脳会議において開始した動きである」との見解を示した。また「10月6日の記念日と時を同じくして、長らく待たれたシリア・サウジ首脳会談が行われる。特にアブドゥッラー国王は、土地と和平の交換原則を確認するアラブ和平提案を主導した本人であり、引き続くイスラエルの入植地拡大への反対、パレスチナ人の帰還権の確認、かつてない喫緊の課題となったアル=アクサー・モスクの保護、イスラエルはユダヤ国家であるという主張の拒絶など、重要な不変の原則についてアラブ諸国が譲歩することを断固として拒否した人物でもある」と述べた。

(中略)

 ジュンブラート議員は「[昨年末から今年初めのガザ侵攻に関する]ゴールドストーン調査団報告書をめぐって米国、イスラエル、パレスチナ自治政府が結託した。ゴールドストーン判事はたまたまユダヤ人であり、母国南アフリカでの人種差別に断固反対したことで有名で、ユーゴスラビアの主要な戦争犯罪者に対する一連の有名な裁判において指導的な役割を担い、最近になって対ガザ地区攻撃におけるイスラエルの重大な違反行為を明確に糾弾する報告書を発表した。イスラエルの行為はあらゆる国際法や慣習、国際条約、人権に違反するものだ」と述べ、10月戦争記念日が「皆にとって分断の機会ではなく、あらゆるレベルでの対立という暗黒の一頁を閉じる機会となるように願う。それによって各方面の努力を再び一つにまとめ、根本的な敵であるイスラエルにその矛先を向けることができよう」と述べた。

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