タクシーは停車場でータクシーであふれるイスタンブルに新法
2009年10月28日付 Yeni Safak 紙


イスタンブル広域市交通コーディネーションセンター(UCOM)と交通庁公共交通機関局は、「商業用タクシー及びドルムシュ(乗り合いタクシー)規定」を作成した。同規定は、UCOME(交通コーディネーションセンター)によって承認され、実施に移された。

公共交通機関のサービスの質と交通の流れの改善を目指し、タクシーが客を乗せずに走ることによる交通渋滞の増加を防ぐこの取り組みにより、タクシーの一般停車場が設置される。タクシーの停車場を設置したい関係の営業者 は、タクシー同業組合会議所を通じ公共交通局へ申し込みを行う。

「商業タクシー及びドルムシュ規定」は、イスタンブルでタクシーまたはドルムシュとしてサービスを行っている乗り物の許可書所有者と運転手に関し、その権利、義務を整理している。以下の項目が定められている:車両に備わっていなければならない条件、従わなければならないルール、タクシー停車場の規範、技術的特長、営業システム、(タクシー車両の)改造・営業開始・修理、乗客の乗降場所や待機場所の整備の規則。同業組合会議所だけでなく、全てのタクシーとドルムシュ営業者に規定が載った冊子が配られる予定だ。

イスタンブル県でタクシーの40%はひとつの停車場に所属する形で働いているが、60%のタクシーは停車場を使わずに都市内を絶えず走り回って働いている。このため、客がいない状態で何キロも走り、交通渋滞を不必要に増加させている。渋滞だけでなく、(それが)ばらまく有害な排気ガスは環境汚染の原因にもなっている。

実地調査とタクシー運転手からの聞き取り調査の結果、イスタンブルのタクシーは、1日で走った距離の約3分の1を客が乗っていない状態で走っていることが判明した。これは1日で平均250km、ひと月で7500km走っているタクシーだと、ひと月2500km分に相当する。

このプロジェクトが完成すれば、(2500kmの無駄な走りの)損失を防ぐこととなり、さらに、「2010年ヨーロッパ文化首都」イスタンブルに相応しい、整備され流れのよい交通システムが生まれ、公共交通全般のサービスの質の向上が実現されることになる。

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( 翻訳者:智原幸穂 )
( 記事ID:17757 )