こんなのあり?共和国記念日のケーキの中からアタテュルク!
2009年10月30日付 Milliyet 紙
イスタンブル県のムアッメル・ギュレル県知事は、第86回共和国建国記念日を祝してドルマバフチェ宮殿のハスバフチェでレセプションを開いた。ケーキの中から出てきたアタテュルクが、レセプションで一番の話題となった。
レセプションには、イスタンブル県のムアッメル・ギュレル県知事とネヴァル夫人、第一軍司令官のハサン・ウースズ将軍とアイシェ夫人、イスタンブル広域市のカーディル・トプバシュ市長、アタテュルクの養女ウルキュ・アダテペさん、イスタンブル県警察のヒュセイン・チャプクン本部長、イスタンブル共和国検察局のアイクト・ジェンギズ・エンギン検察長、ヤシャル・ブュユクアヌト元参謀総長、元第一軍司令部の退役軍人であるエルギン・サイグン元指令官、シャーヒン・オゼル氏、ムラト・アスク氏、アリ・アアオール氏、アドナン・シェンセス氏、ズハル・トパル氏らに並んで、多くの官僚、実業家、芸術家、新聞記者が参加した。会にはスカーフを身に着けた招待客も参加し、エルゲネコン調査を行う検察官の一人、ゼケリヤ・オズ氏も妻子とともに参加した。ムアッメル・ギュレル・イスタンブル知事広域市市長とネヴァル夫人は、招待客をドルマバフチェ宮殿の入り口で出迎えた。
■この素晴らしさが全世界を照らすように
レセプションでイスタンブル広域市のカーディル・トプバシュ市長がスピーチを行った。トプバシュ広域市・市長は演説後、演説ののち、ボタンを押してボスフォラス大橋とクズ・クレシ(乙女の塔)間の各地点に設置された、音楽つき花火のアトラクションをスタートさせた。トルコ国旗をそれぞれ手にし、「10周年行進曲」を歌ったギュレル知事、第一軍司令部ハサン・ウースズ将軍、トプバシュ広域市市長ならびに他の招待客は、アトラクションを楽しく鑑賞した。アトラクションでは、「ロケット花火(fişek)」、「流れ星(kuyluklu yıldız)」、「ナイアガラ(renk şelalesi)」、「連続打ち上げ(çoklu atış)」、そして「水上花火(şamandıra)」からなる、何千発もの花火が打ち上げられた。
■アタテュルクを模った巨大な共和国ケーキ
ギュレル・イスタンブル県知事は、その後ネヴァル夫人、カーディル・トプバシュ広域市市長、そして第一軍司令部ハサン・ウースズ将軍夫人、士官学校司令官ヌスレト・タシュデレン将軍と共に、ドルマバフチェ宮殿の庭で、中からアタテュルク像が出てくる高さ6メートル、幅4メートル、3段作りの巨大な共和国ケーキをカットした。ギュレル県知事は、スピーチの前に、一緒にケーキを切った10人の面々と、ケーキを作ったペリト菓子店のオーナー、セラハッティン・アヤン氏、そしてアタテュルク像を準備したデザイナーのファルク・サラチ氏へ謝意を示した。トルコ大国民議会(TBMM)の開会式で着用したマントと帽子で国会議員らに挨拶するアタテュルクの像を、1週間かけて作成したデザイナーのファルク・サラチ氏は、来年は、海から上げられる花火と一緒に登場するアタテュルク像を作るプロジェクトを考えていると語った。
■共和人民党党員の議員から反発
共和国記念日を祝し、昨日(29日)イスタンブル県庁主催でドルマバフチェ宮殿にて催されたレセプションで、舞台に運ばれたケーキの中からアタテュルクの人形がでてきたことに反発したCHPブルサ選出国会議員のアブドゥッラー・オゼル氏は、この件についてベシル・アタライ内務大臣の答弁を求めてTBMM議長府に質問状を提出した。
共和人民党ブルサ県選出国会議員アブドゥッラー・オゼル氏は、共和国記念日を祝うにあたり、イスタンブル県庁によりドルマバフチェ宮殿で催されたレセプションで、舞台へ運ばれたケーキの中から、音楽と一緒にアタテュルクの人形が出てきたことに大きな悲しみを感じたと述べ、この件に関し、アタライ内務大臣の答弁を求めてトルコ国民議会あてに質問状を提出した。共和人民党国会議員オゼル氏は、アタライ大臣に次のような質問を向けた:
「イスタンブル県庁は、共和国記念日レセプションの企画のため、どの企業と契約したのですか?この企画のために企業にどれほどの代金が支払われたのですか?ケーキからアタテュルクの人形がでてくるというアイデアは企画した企業からの提案だったのですか?それともムアッメル・ギュレル・イスタンブル県知事のアイデアだったのですか?レセプションで舞台に運ばれたケーキの中からアタテュルクの人形を出て北ことを、内務省としては、国民指導者の精神的人格に対する侮辱だとは思わないのですか?イスタンブル県庁主催で行われた共和国レセプションにおいて、ケーキからアタテュルクの人形が出されたことについて事情聴取を始めさせることを考えていますか?」
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
( 翻訳者:林奈緒子 )
( 記事ID:17774 )