アタライ内相、PKKメンバーの帰還についてコメント―山からが優先
2009年10月31日付 Milliyet 紙

あるテレビ番組で話したベシル・アタライ内相は、「基本は山からの帰還である」と述べ、ヨーロッパから帰還する人々を優先して考えていないと述べた。

ベシル・アタライ内相は、トルコへの帰還が延期されているヨーロッパのPKK党員たちに関し、何ら対処はしていないことを明らかにし、「私はヨーロッパから来る者たちを最優先事項だとは思っていない。基本は北イラクの山間部から武器を放棄して帰還することである。北イラクからの帰還は近日中に行われうる。イラク北部のマフムール・キャンプからの帰還になる。ヨーロッパからの帰還が優先されることはない」と述べた。
アタライ内相はサマンヨル・ニュースTVで質問に答え、民主的解決のプロセスは中断されておらず、組織のメンバーの帰還が中断されているだけだと述べた。アタライ内相は、PKK党員たちのトルコ入国によって発生する事件をどんな形でも認めないと繰り返し、帰還は「テロとの戦いの成功」であると主張した。アタライ内相は、「解決プロセスと政府の態度に向けたあらゆる決定と実施については説明がなされ、手順のすべては法に適っている」と話した。
アタライ内相は民主市民党(DTP)幹部と、PKK党員たちがトルコに入国して以降、会談を行っていないことを明らかにし、次のように続けた。
「会談が停止されたと結論付けることはできない。私たちはこのプロセスを国家プロジェクトとしてあらゆる側面から自ら計画して行っている。違法な組織、あるいは違法な人物らとの会談など論外である。DTPは、トルコ大国民議会で一角を占める政党であり、国民の票によって選ばれた。私たちは、国民とその代表者を大変重要視している。」

■11月には議会に
アタライ内相は、民主的解決に反対する政党が得票を念頭に入れながら行動するか否かという質問に対し、トルコにおいてテロとつながりのある一つの現状が作り出され、それが大きな勢力となっていると主張した。アタライ内相はこの勢力が商業的、政治的側面を持ち、利益団体となっていると述べ、「民主的解決」のプロセスが11月上旬にトルコ大国民議会で議論されるとも述べた。

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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:17775 )