エジプトで夫の同意がなくても妻に旅券を発給せよとの判決
2009年10月23日付 Al-Ahram 紙
■ 夫の同意がなくとも妻に旅券発行を許可
2009年10月23日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP国内面
【ホサーム・アル=ガダーウィー】
行政裁判所は、夫の同意がなくても妻に旅券を発給するよう内務大臣に命じる判決を下した。
行政裁判所は、旅券はエジプト国民としての証明であり、さらに憲法が認める個人の自由という観点からも、旅券の発給・携行に関する市民の権利を認めるとの最高憲法裁判所による多数の判例を、その根拠としてあげた。最高憲法裁判所はこれまでに、妻への旅券の交付・更新を規定する国籍法第8条および第11条、さらに1996年の内務相命令第937号の違憲性を認めている。
夫の同意がないとの理由で旅券発給を拒否されたある妻が、内務大臣および旅券・国籍・移民局長に自身への旅券発給を命じる判決を求めて、行政裁判所に訴えを起こしていた。
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:勝畑冬実 )
( 記事ID:17785 )