イラン、核をめぐる西側提案の修正を要求
2009年10月28日付 Hayat-e Now 紙
【内政部:ベンヤーミーン・サドル】ファールス通信は、「明日までに、テヘラン原子炉用の燃料供給に関する原案へのイラン側の回答が提出」される見込みであると伝えた。政府支持派の通信社としてつとに有名な同通信社は、昨日このニュースを「とある情報筋」の発言として報じた。
イスラーム共和国は、最終期限であった先週金曜日に国際原子力機関(IAEA)事務局長提案に回答する予定だったが、その期限を延期していた。他方、国会の国家安全保障・外交委員会委員長は昨日、「イランはこの作業〔=低濃縮ウランを国外に搬出し、そこでさらに濃縮してイランに再搬入する作業〕を数回に分けて実施し、そうすることで燃料供給に関する一種の保証を得るべきだ」と述べた。
アラーオッディーン・ボルージェルディー委員長はさらに、「私が言いたいのは、3.5パーセントに濃縮された燃料の一部を合意相手国に搬出し、20パーセントに濃縮された燃料を受け取ったら、そのときに次の3.5パーセント濃縮ウランを搬出するというやり方だ。つまり、我々の燃料全てを一度に引き渡すというやり方は取るべきではない、ということだ。」と付け加えた。
さらに同氏は、「燃料を国外に持ち出すことなく、テヘランの原子炉用に20パーセントにまで濃縮された燃料を購入できるようにすることが望ましいと、われわれは考えている。というのも、我々は国内にある燃料を〔別の用途のために〕必要としているからだ」と付け加えた。
一方、ムハンマド・エルバラダイIAEA事務局長提案をイランは受け入れる可能性があり、そうなればイラン核開発に対する懸念も後退していくのではないかとの期待が、西洋諸国で高まっている。
西洋諸国は、イランが高濃縮ウランの製造過程を、将来「原爆製造」に利用する可能性があると主張している。
このことに関連し、アメリカは安保理常任理事国にドイツを加えた6カ国の代表者が月曜日、イランに対して一枚岩的な立場を確保することを目的に、相互に電話会談を行ったと発表した。昨日火曜日、米国務省のイアン・ケリー報道官が発表した。
〔後略〕
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( 翻訳者:尾曲李香 )
( 記事ID:17805 )