「反動との戦い」クーデター計画に署名のチチェキ少佐、逮捕
2009年11月11日付 Milliyet 紙
「反動との闘争計画」と銘打った文書正本に署名を行ったと主張されているドゥルスン・チチェキ海軍大佐は、エルゲネコン捜査を進める検察官らに供述を行うため10時15分にベシクタシュのイスタンブル裁判所を訪れた。チチェキ大佐が連行されたミニバスではほか5名が(乗車し)裁判所に来た。これらの人物は、ポイラズキョイで押収された兵器に関する捜査の一環で裁判所へ搬送されたとされた。捜査を進める検察官の一人であるゼケリヤ・オズ氏は、チチェキ大佐の「強制連行」を望んだが本人が応じなかったと発表し、チチェキ大佐の弁護士ムスタファ・チェヴィキ氏は「依頼人の招請を遅れて知った」と述べた。
■ 裁判所前でデモ
「反動との闘争運動計画」という名の文書正本に署名を行ったと主張されているドゥルスン・チチェキ大佐がベシクタシュのイスタンブル裁判所を訪れたことを受け、「反クーデター7千万進歩連合」がデモを行った。「チチェキ・ドゥルスン、バシュブー(参謀総長)よ来い」というプラカードを掲げた同メンバーである約20人のグループは、ベシクタシュのイスタンブル裁判所前で声明を行った。
活動家らは「チチェキ・ドゥルスン、バシュブーが来い」、「そのようにじっとりと見るな」、そして「チチェキはここだ、バシュブーはどこだ」というプラカードを掲げた。グループを代表して声明を読み上げたマフムト・スルメリ氏は、50年前始まった軍による管理の末期が訪れていると述べた。長年必要を感じた時に民主主義を排した力が初めて司法の前にさらされたと表現するスルメリ氏は、「法を踏みつぶし、犯人不明の犯行を働き、死刑、拷問を行った力が本日初めて司法の前で報いを受ける。こうした展開が、イルケル・バシュブー参謀総長が聞きづらいニュースのスピーカーのように一言一言「紙切れ」と呼んだクーデター計画を明るみにすることに感謝している」と話した。
■ 「イルケル・バシュブーも来い」
チチェキ大佐だけではなくバシュブーも供述するよう望むスルメリ氏は、「司法はドゥルスン・チチェキだけではなくイルケル・バシュブーも出廷を求めうる。その時誰もが次のことをよく理解するだろう。時に一片の紙切れも不正を止めることができる。不正者の力は紙切れも同然ある。今我々の第一の任務はこの紙切れ(の立証)をすることである」と述べた。
■ ドゥルスン・チチェキが逮捕された
「反動との闘争運動計画」正本に署名を行ったという主張により起訴されたドゥルスン・チチェキ海軍大佐は、本日10時15分に訪れたベシクタシュのイスタンブル裁判所において検事に行った供述の後、裁判所により勾留された。
■ 1名の兵士が勾留され、4名が釈放
ポイラズキョイで押収された軍用品に関し裁判所で供述を行ったとされた5名の兵士のうち1名は検察官の聴取の後釈放される一方で、4名の兵士が裁判所へ送られた。裁判所で供述を行った兵士らのうち3名は釈放されたが1名は勾留され留置所へと送られた。
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( 翻訳者:岩根匡宏 )
( 記事ID:17852 )