テヘラン州の金曜礼拝導師ら、イラン国営放送に注文「金曜礼拝の様子をもっと放映すべき」
2009年11月11日付 Mardomsalari 紙

テヘラン州の各地で金曜礼拝導師を務めている宗教指導者らは、同州の各地で行われている金曜礼拝の様子について積極的に報道しようとしないイラン国営放送の姿勢を批判する内容の書簡を、同国営放送総裁に送った。

 ニュースサイト「ラサー」が伝えたところによると、この書簡には次のようにある。
イマーム〔・ホメイニー〕のお言葉によれば、金曜礼拝は崇高なる神がイスラーム共和国に与えた恩寵であり、最高指導者もこれに敬意を払い、かつこの宗教的・政治的義務に〔積極的に〕参加するよう人々に促すことが大切であると、つとに力説されてきた。

ここで特に疑問なのは、テヘラン州と同州を構成する各県用に留保されている国営放送第5チャンネルが、同州各地で行われている金曜礼拝に対していかなる扱いをしてきたか、という問題である。

過去数年間にわたり、様々なルートを通じてこの問題を取り上げてきた結果、第5チャンネルの18時30分のニュース番組では、県レベルで行われた金曜礼拝の様子が毎週多くて2カ所、順番に取り上げられるようになった。しかし、これはテヘラン州の県レベルで行われた金曜礼拝に限った話で、郡レベルや市レベルで行われた金曜礼拝については、こうした機会すらいまだ与えられていない。

確かに第5チャンネルが、各郡・各市で行われた金曜礼拝の様子についても、順繰りにほんの短く放映していることは事実だ。しかしそれは、深夜24時のニュースを放映した後、つまりほとんどの人が休んでいるときのことだ!しかも遺憾なのは、18時30分のニュースでほんの申し訳程度に割り当てられていた、各県での金曜礼拝についての報道すら、ここ数ヶ月間、制限が加えられるようになってきていることだ。

こうしたことから、以下のような指示を〔国営放送の担当者らに〕出していただくよう、総裁閣下に対してお願い申し上げる。すなわち、敵によるソフトな侵略に対抗するにあたり、金曜礼拝という塹壕を強化し、すべての人々、特に若者に〔金曜礼拝という〕この偉大なる宗教儀礼を慫慂(しょうよう)することの必要性は、これまで以上に高まっている。そうした状況にあって、これまでの不適切な扱いを改め、テヘラン州各地で行われている金曜礼拝に対して相応の対応を取ることが肝要である。

 この書簡には、エスラームシャフル金曜礼拝導師モハンマド・アリー・ノウルーズィー、ヴァラーミーン金曜礼拝導師セイエド・モルタザー・マフムーディー、パークダシュト金曜礼拝導師ハサン・ロズーミー、ダマーヴァンド金曜礼拝導師モハンマド・アラーオッディーニー、フィールーズクーフ金曜礼拝導師アブドル・ホセイン・バーバーイー、ロバート・キャリーム金曜礼拝導師ホセイン・アリー・モハンマディーネジャード、サーヴォジボラーグ金曜礼拝導師モハンマド・タギー・ナーテギー、シャフリヤール金曜礼拝導師事務所、及びシャフレ・ゴドス金曜礼拝本部の署名が付されている。

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( 翻訳者:斉藤正道 )
( 記事ID:17857 )