バイカル党首、ここにいるのはトルコ国家のクルド人
2009年11月14日付 Yeni Safak 紙
共和人民党(CHP)のバイカル党首は、(13日に行なわれたクルド問題に関する本会議での)審議で、政府がクルド労働者党(PKK)と協力関係にあると再度主張した。バイカル党首は演説の中で、クルド人について次のような興味深い表現を用いた。「ここに暮らすクルド人は、トルコ国家のクルド人Türk milletinin Kürdüです。」
CHPデニズ・バイカル党首は、国会本会議で、(クルド問題の)「民主的解決」策について行った演説の中で、以前の主張を繰り返した。バイカル党首は、クルド人についても次のような興味深い表現を用いた。「ここに暮らすクルド人は、トルコ国家のクルド人です。」
バイカル党首は、(クルド問題の)「民主的解決策」によって、この国のアイデンティティーが議論されるようになったと述べ、「今日まで進めてきた道を、ここにきて初めて正反対に戻そうとする試みです。条件が整い、可能な範囲の中だけで計画が実行に移されている。これは崩壊です」と語った。バイカル党首は、政府がPKKと手を結んでいるとを主張した。
バイカル党首は、クルド人が異なる民族だと言われることに反発を示し、以下のように述べた。「今言われていることは、我々を異なる民族に分けるということです。現在、特別なステータスが議論されています。これはクルド人にとっても我々にとっても間違いです。どうなるのか知りたいのならば、イラクをみればいいでしょう。我々は民族的アイデンティティーは尊重しますが、それによって区別をすることには反対です。武器、爆弾、爆発や外国からの力で民族を分けようとすることに反対です。屈服することはできません。こうした区別をPKKが感じているからといって、トルコ国家の看板にPKKが不快感を示しているからといって、我々までもが不快になる必要があるのか?外国は我々をトルコ人として見ています。トルコ人はアルメニア人を殺したといっているが、クルド人はそれに関わっていないのか?我々はここで国民国家を創ったのです。誰も民族的アイデンティティーを問われることはありません。今、ここにきて、別の国家を創ろうなどと言わないでください。これは19世紀の発想です。ここで暮らしているクルド人は、トルコ国家のクルド人なのです。」
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( 翻訳者:津久井優 )
( 記事ID:17874 )