アラファート前大統領没後5周年記念式典、アッバース大統領が演説
2009年11月12日付 al-Hayat 紙
■ アッバース大統領、アラファート前大統領の没後5周年記念行事で演説:「交渉再開は入植活動停止と依拠すべき前提の確定の後」
2009年11月12日付アル=ハヤート紙(イギリス)HPアラブ世界面
【ガザ:ファトヒー・サッバーフ】
ラーマッラーのパレスチナ自治政府庁舎(ムカータア)の広場で昨日(11日)、故ヤースィル・アラファート前大統領(通称アブー・アンマール)の没後5周年を記念してパレスチナ人数万人が集まり、パレスチナ人民の象徴となった彼の墓所から数メートルの場所で先例のない式典を行った。マフムード・アッバース大統領(通称アブー・マーズィン)とファタハの支援者らは今回の行事を、アメリカの圧力や和平プロセスに伴う履行義務をイスラエルが拒否する中で大統領を支援し、辞任を思い止まらせるための良い機会だと考えていた。参加者らはラーマッラー市内からは徒歩で、ヨルダン川西岸地区の各都市からはバス数十台に分乗して、現代のパレスチナ革命の烽火を上げたアラファート前大統領の没後5周年記念式典に参加した。アラファート氏不在の中、パレスチナ革命は多くの困難に直面している。アッバース大統領は、ファタハのナンバー2であるアブー・マーヒル・グナイムを伴ってアラファート前大統領の墓に花輪を手向けた。
アラファート氏の写真とパレスチナの旗を掲げた多数の参加者らの前で、アッバース大統領とパレスチナ国民評議会(PNC)のサリーム・アル=ザアヌーン議長、ヤースィル・アラファート財団のナースィル・アル=クドゥワ会長、パレスチナ解放民主戦線(DFLP)のカイス・アブドゥルカリーム政治局員(通称アブー・ライラー)が国民勢力およびイスラーム主義勢力を代表して演説を行った。アッバース大統領は、特に占領下エルサレムにおける入植活動と入植地の自然拡大が完全に停止しなければ交渉再開はないとの条件をあらためて提示し、「我々は、我々の祖国の建設と、我々の社会の発展と、我々の人民が平和の成果を享受することを望んでいる。イスラエルは我々の前にあらゆる障碍や困難を突きつけてくるが、我々は暫定的な国境による国家は認めない」と述べ、「ハマースは暫定的な国境による国家に言及しているが、我々の人民はこれを拒否するだろう」との考えを示した。さらに「我々はこの天幕、即ちパレスチナ解放機構(PLO)を破壊するために上がっている全ての声を許さない」と述べた。
(後略)
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( 翻訳者:梅原春奈 )
( 記事ID:17883 )