米政府、グァンタナモのクウェート人収容者の釈放命令に控訴せず
2009年11月03日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ アメリカ政府、グァンタナモ収容所のクウェート人収容者を国外移送へ

2009年11月3日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HPコラム面

【ワシントン】

 アメリカ法務省が月曜日、オバマ政権はキューバのグァンタナモ湾基地にある米軍刑務所に収容されているクウェート人受刑者の国外移送を決定し、彼を釈放するとの判決に控訴しないと発表した。

 去る9月、アメリカ地方裁判所の判事が、フアード・ラビーアの釈放を命じた。彼はクウェート航空のエンジニアであった。判事は無期限の拘留を正当化するために自白を強制させるアメリカ政府のやり方を厳しく批判した。

 ラビーアは、2001年7月にアフガニスタンを訪れた際、アル=カーイダの指導者ウサーマ・ビン・ラーディンに金銭援助をし、また続く10月にもトラボラ山岳地方でタリバーンの戦闘員を援助したとの罪に問われ、およそ8年もの間グァンタナモ刑務所に収容されていた。

 ラビーアの裁判 は本人特定の誤りから始まったもので、ラビーアが10月にアフガニスタンにいたのはイランから難民たちへの救援物資の運搬をアレンジするためだったと弁護士たちは主張し、先月、ラビーアの釈放を求める訴訟を起こしていた。

 コリン・クラール・コートリー判事は、ラビーアはクウェートで義務づけられている軍事訓練を2週間受けただけであり、またテロとは無関係のチャリティー活動に参加していた記録があることが明らかになったとして、ラビーアの釈放を命じた。

 法務省国家治安局のディーン・ボイド報道官は、政府はラビーア裁判で控訴しないと決めて、早急に移送を実行するのに必要な外交・行政措置をとるための手続きをしていると述べた。

 ラビーアの弁護士の一人であるデヴィッド・シナモンは、「その通りだとすれば、政府が控訴しなくても全く 驚かない。政府には控訴するだけの強い材料がないからだ」と述べた。

 オバマ大統領が1月22日に閉鎖を約束しているグァンタナモ収容所には、いまだに215人の収容者がいる。オバマ政権は11月中旬に、グァンタナモ収容所の残りの収容者を軍事委員会かアメリカ軍裁判所での裁判にかけ、収容者の一部は釈放されると見込まれている。

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( 翻訳者:香取千晴 )
( 記事ID:17892 )