クルチダルオールの辞任はなし、デルスィム発言問題で揺れる共和人民党
2009年11月18日付 Zaman 紙
デルスィムに関する発言に関し、共和人民党オヌル・オイメン副党首に辞任を呼びかけたケマル・クルチダルオール会派代表は、昨日(17日)の会派会議でデニズ・バイカル党首がオヌル・オイメン副党首を擁護すると、発言をトーンダウンさせた。
昨日の会議には疲労のため参加しなかっというクルチダルオール会派代表は、「私は辞任しない」と話した。
共和人民党の昨日の会派会議では二つのシーンが見逃せないものだった。一つは、デニズ・バイカル党首が横にオヌル・オイメン副党首を連れサロンへと入った光景。もう一つは国会議員の着席した列でのクルチダルオール会派代表の不在の光景であった。その光景は「オヌル・オイメンが勝利し、ケマル・クルチダルオールが敗北した」という形で解釈され、(人々の)目は、クルチダルオールを探した。
「デルスィムで母親らは泣かなかったのか」(注記)と発言したとして、共和人民党オヌル・オイメン副党首に対し辞任を呼びかけたケマル・クルチダルオール会派代表は、本日(18日)国会に姿を表していた。クルチダルオール会派代表には、昨日の会派会議に参加しなかったことが無言の抗議、もしくは辞任という形で解釈されるが、という質問が向けられた。
(これに対し数日前に)母親の葬儀を済ませたばかりだとのべたクルチダルオール会派代表は、「これは抗議ではない、私は疲労しており参加できなかった」と話した。共和人民党のクルチダルオール会派代表は、辞任の有無に関する質問に「ない、そのようなことは」と返答した。
訳者注:1937年に、デルスィム(現トゥンジェリ)で多くのアレヴィー派が殺害されたとされる事件をさすと同時に、「勝利には流血はつきものだ」という文脈での発言であったため、物議をかもしている。
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( 翻訳者:岩根匡宏 )
( 記事ID:17899 )