クルチダルオールCHP会派代表に抗議殺到―ドイツで参加のアレヴィー団体集会で
2009年11月21日付 Radikal 紙

共和人民党(CHP)のイスタンブル選出議員で会派代表のケマル・クルチダルオール氏は、「オイメン副党首の発言のうち、適切な部分には拍手をした。拍手しなかった箇所もありオイメン副党首の発言のその部分については私たちのだれも拍手しなかった」と述べた。

クルチダルオール会派代表は、ミュンヘンでノイファーン・アレヴィー文化センターとトルコ・ドイツ友好連盟の企画した「政治における変革」に関するパネル・ディスカッションに参加した。レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、議会で行われた「(クルド問題の)民主的解決策」に関する審議の際のCHPのオヌル・オイメン副党首のデルスィム事件に関する見解に言及し、「クルチダルオール会派代表もこの言葉に賛同の拍手をした」と発言した。クルチダルオール会派代表は、これに対し、この首相発言は事実を反映していないと主張した。

クルチダルオール会派代表は、「首相が言ったように私がそれらの言葉に拍手したならば謝罪する。しかしそうではなく、CHP党員のだれも拍手しなかったことは議会の議事録や写真から明らかである。オイメン副党首の発言のうち適切な部分には拍手をした。拍手しなかった箇所もあり、オイメン副党首発言のその部分については私たちのだれも拍手しなかった。」と話した。

■欧州アレヴィー連合から抗議

欧州アレヴィー連合執行部マフムト・アクギュルの発言の際に、「オイメン副党首のデルスィム事件に関する発言に抗議し、この会議を退席する」と抗議してプラカードを掲げスローガンを叫んだ一部の参加者の行動で、会議は15分間中断することとなった。

その後、発言を続けたケマル・クルチダルオール会派代表は、「私たちは愛国者であり、列強と戦った父祖の道を継いでおり、民族自決を守る決意がある。それぞれのエスニック・アイデンティティと宗教はその人のものであり、政治の話題ではない」と話した。

クルチダルオール会派代表は「世界がすでに放棄した手法が21世紀にトルコで行われており、CHPを拘束しようとしている」と主張した。同議員はオヌル・オイメン副党首の議論を呼んだ発言に関係して、歴史上非常に悲劇的な事件がおきており、(これらの事件は)敵対を煽ることなく、歴史的な資料や文書によって解明されるべきだと(自分は)考えていると説明し、「オヌル氏はデルスィムの人々を傷つけるつもりではなかった。しかし発言によってかさぶたを被っていた傷が開き、血がにじんだ」と述べた。

■バイカル党首へドイツ在住のトルコ系の人々の反発

パネル・ディスカッションで発言した欧州トルコ・トラック運転手協会のハリス・アテシ会長は、自分たちは、議会での発言に関し協会の名誉会員であるオヌル・オイメン副党首の除名決定について、(責任者の)説明を望むと述べた。パネル・ディスカッションの質疑および討論の際に発言した市民たちは、「本気で政権につく気のないバイカル党首にはいいかげんやめてもらいたい)。行ってしまった船の船長と一緒では、目的地に辿り着くことはできないだろう。バイカル党首は社会民主主義政党の党首ではない」と述べてその見解を示した。

クルチダルオール会派代表は党中央執行委員会のメンバーであるアリ・クルチ議員と土曜日にオーストリアのインスブルクに、日曜日にはウィーンに向かい現地のアレヴィー文化協会の企画する会議に参加する。

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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:17923 )