【社会部】保健省は、「豚インフルエンザ」の名で知られるA型インフルエンザの犠牲者数が100名に達したとする最新の統計を発表した。また、ここ1週間で同インフルエンザに感染した人の数は466人増え、全感染者数は3128名になったという。
東地中海地域の国々の中で、イランが最もA型インフルエンザの死者数が多いとする報告が、世界保健機構から発表されており、同インフルエンザに関する我が国の状況は極めて深刻である模様だ。
これに対しイラン保健省の当局者は、こうした見方を否定している。保健省広報局長のアッバース・ザーレネジャード博士は、「周辺諸国と比べて、我が国でインフルエンザに感染したり、犠牲となったりした人々が多いのは、我が国の人口が多いためである」と指摘する。
「人口7000万人のイランを、せいぜい500万人程度のペルシア湾岸諸国と比べることはできない。また、感染者数や死者数の統計に関する我が国の態勢は極めて正確であるが、一部の周辺諸国は正確な数の発表を控えていることも、考慮に入れておくべきだ」。
ザーレネジャード局長はこう述べ、さらに「今週、A型インフルエンザに感染して重症化した症例数は、先週に比べて減少している」とも強調した。
また同局長によると、亡くなった人々は呼吸器や心臓に基礎疾患があるケースが多く、死亡例は様々な地域でみられるという。
イランでの豚インフルエンザの死亡者数は100人に達し、全世界ではすでに7000名を超えている。
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( 翻訳者:斉藤正道 )
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