エルドアン首相、イスタンブル郊外で「発見」
2009年11月30日付 Yeni Safak 紙

レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、犠牲祭の初日、エイルップ・スルタンモスクで犠牲祭の礼拝を行った後、自身の父親の墓を訪れ、首相のもとに訪れた親戚らと互いに祝った。その後夕方4時45分頃に家の後方の出入り口から民間のナンバープレートをつけた車で出て行き姿を消したという。

さらに「エルドアン首相をアナトリア行きの飛行機で見た」あるいは「首相の専用ヘリコプターはサパンジャ上空を飛んでいる」といった噂までもささやかれ始めていた。首相が家族とともに休暇を過ごし、その場所をかたくなに隠している訪問先を、HABERTÜRK報道員ウムット・トゥトゥンジュ氏が明かした。ベイコズで豪華な別荘が立ち並ぶヴィレッジ・パークをエルドアン首相と家族は訪れていた。

■暖炉とジャグジー付き
日々の濃密な政治課題から短い間ではあるが遠ざかり、家族とともに休暇を過ごしたいと考えたエルドアン首相が選んだのは、ベイコズのイスハクル村で42ドヌム(約38,640平方キロメートル)を占めるヴィレッジ・カントリー・パーク・リゾートであった。リヴァ谷の端に位置するデザイナーズ(ブティック)ホテルと別荘からなるこのホテルには、他にはない自然の景観ある。寒い冬には暖炉で暖まることもできる5つの部屋からなるスイートルームには、ジャグジー付きの部屋もある。

■ホテルは閉鎖
ホテルはバイラム用にパックプランを用意していたが、エルドアン首相と家族の訪問のため、ホテルは閉鎖された。エミネ夫人、娘たち、息子たち、娘婿たちとともに、孫たちも連れて行ったエルドアン首相は、金曜日にホテルに到着し、他の宿泊客は受け付けなかった。インターネット・サイトでは、満室のため宿泊不可であると記された。首相と家族のために大規模な警備体制がとられ、警備員たちは私服で警備にあたった。ホテルには木が生い茂っていて外からは建物が見えないようになっており、警備員たちは誰も外部の人間を立ち入らせることはなかった。

■ハチミツ牛乳風呂
孫たちとともに長い時間を過ごしたエルドアン首相は、ホテルのマツ・スパにおいてマッサージを受けたという。伝統的なトルコ式ハマムのコンセプトと、現代風のハマムの様式を融合させたマツ・スパでは、アジア式のマッサージ、アンチ・ストレス、ホットストーン・セラピーといった様々なマッサージが用意されている。フェイスケアとボディーケアも可能なこのスパでは、「ロマンティカ」と名づけられたマッサージとともに、ジャグジーで「ハチミツ牛乳風呂」も楽しむことができる。

■孫たちは馬に
エルドアン首相は、ホテルで3人の孫たちとともに多くの時間を過ごすことができた。このホテルではウサギと子犬を飼育しており、孫のアフメト・アキフくんとオメル・タイイプくんと一緒に子ども用の公園で遊んだエルドアン首相は、孫たちを馬に乗せ、散歩した。

■石釜つきの調理場
エルドアン首相は家族のためにホテルの料理も特別に手配した。トルコ料理に加えてアメリカ料理とイタリア料理もメニューにラインアップしているこのレストランでは、石釜で調理した家庭料理や今では忘れられてしまった田舎(郷土)料理も振舞われた。エルドアン首相は健康的な食生活に細心の注意を払っており、野菜やグリル料理を好んだという。タイイプ・エルドアン首相は、バイラムの最終日である今日(30日)には、アンカラに戻るという。

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( 翻訳者:萩原絵理香 )
( 記事ID:17978 )