ダリオ・モレノ賞、アジダ・ペッカンへ
2009年12月06日付 Radikal 紙


シャンソン歌手ダリオ・モレノを追悼して、40年経ってようやく第2回目が催された「ダリオ・モレノ賞」は、芸術家のアジダ・ペッカン氏とフランス人芸術家のエンリコ・マシアス氏に授与された。

フランス文化センターで催された授賞式にて挨拶したエルトゥールル・ギュナイ文化観光大臣は、ダリオ・モレノを追悼する賞が、アジダ・ペッカン氏とエンリコ・マシアス氏に与えられることは非常に正しい選出であったと述べた。フランスとトルコの審査員たちが、この分野で決定を行うのに最適な人々で構成されていたという同氏は、このような審査員の中に自身も参加できたことを誇りに思うと述べた。フランス側審査委員とトルコ側審査委員の両方が、それぞれの心に占める偉大な芸術家たちにこの賞を与えたという同氏は、以下のように言葉を続けた。

「ダリオ・モレノは一人の地中海人であり、トルコ人であり、フランス人であり、世界的な人物でした。芸術家たちが、自身の国境線に超え、世界へ飛び出したなら、もはや彼らは世界中のすべての人のものとなります。ダリオ・モレノはわれわれの祖国で生まれ、その名をすべての地中海(世界)で轟かせた尊い芸術家です。トルコの芸術を世界に紹介したという点で、非常に重要な役目を果たしました」

ギュナイ大臣は、エンリコ・マシアス氏が何年もの間、人々を魅了し聴かれ続けている曲を生みだしたと述べるさらに以下のように話した。「彼も地中海人です。アルジェリアからフランスへ、そこから世界へとその名を轟かせた偉大な芸術家です。アジダ・ペッカン氏もまた地中海人であります。時とともに、あらゆる人々が彼女を好む、というのを超え、信じられないほどの尊敬を得た芸術家です。トルコを、トルコ語をもっともよく代表する芸術家であります」

フランスの在アンカラ大使であるベルナード・エミー氏も、すべての芸術家たちが世界市民であり、作品により成功と新愛の情を広めていると述べた。

歌手アジダ・ペッカン氏は、音楽がトルコと世界の間に橋を架ける役割を果たしており、ダリオ・モレノもそのためにとても大きく貢献したと述べた。またペッカン氏は、初の授与から40年経ってこの賞を受賞したことが大きな名誉であると述べた。エンリコ・マシアス氏もまた、すべての経歴がダリオ・モレノのおかげであると述べた。マシアス氏は「歌手であるにはその証明が必要です。観客とどのようにコミュニケーションを図るのか、彼が、私にこれを教えてくれました」と語り、この賞を時代の最も美しい女性であるアジタ・ペッカン氏と共有したことに誇りを感じていると述べた。

授賞式ではこの挨拶につづき、ギュナイ大臣がペッカン氏とマシアス氏に賞を授与した。授賞式には、芸術や映画、音楽の分野から多数の招待客が参加した。

「ダリオ・モレノ賞」は、40年前にフランス人芸術家のジャック・ブレル氏とエスィン・アフシャル氏に授与されている。

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( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:18017 )