スィノプEタイプ刑務所で6年前に稼働し始めた刑務所繊維工場では、2008年に80万リラ(約4800万円)の利益が出ており、今年も年末にはこの数字をも超えることが期待されている。トルコにある多くの刑務所の看守や民間企業の制服、作業着などを、工場で働く囚人たちが作っている。
刑務所の囚人たちに働く機会を提供していると話す共和国検事総長のオムル・トパチュ氏は、「我々の刑務所で働く囚人たち全員は社会保険に入っています」と言った。刑務所長のアトゥフ・モルコユン氏は、2010年以降の新たな注文を受けていることを明らかにし、「2010年は目一杯仕事が入っています」と話した。
Eタイプ刑務所の繊維工場にある4つの作業場では、240人の男性囚人、10人の女性囚人が働いている。作業場で働いている囚人たちは毎月150リラ(約9000円)の給料を受け取っている。共和国検事総長のオムル・トパチュ氏は、去年は80万リラ(約4800万円)の利益、500万リラ(約3億円)の売上げがあったことを話したうえで、今年の目標は100万リラ(約6000万円)の利益、700万リラ(約4200万円)の売上げを上げることだと話した。
工場では海軍や憲兵総司令本部用にもさまざまな服を作っていることを話したトパチュ氏は、「トルコの多くの看守の制服は、スィノプ刑務所で作られている。ここで働く囚人、収監者らは社会保険にも入っています。彼らの扶養家族も、それゆえ社会保険の恩恵を受けています。事業活動として、トルコの最も利益を上げ、有益な団体の一つである。我々の目的は、囚人らが収入を得ることと同時に、仕事を見つけてあげることである。刑務所から出た後も、それぞれが生活していくための仕事を身につけさせることである」と話した。
スィノプEタイプ刑務所長アトゥフ・モルコユン氏はというと、2010年以降の新たな注文を受けたことを明らかにし、「2010年は仕事でいっぱいです。一年の4〜5ヶ月は自分たちの刑務所の仕事をしています。この他に普段、軍関係組織や他の公的機関からの注文を受けています。条件が合えば、民間企業の仕事もしています」と話した。
この間、スィノプEタイプ刑務所にある繊維工場で製造された8万のベッドシーツや100のトルコ国旗が段ボールへ詰められTIR運送車両に載せられ、イズミルの注文をしたある会社へと送られた。
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( 翻訳者:小川玲奈 )
( 記事ID:18048 )