東エルサレムをパレスチナ国家の首都とするスウェーデン提案、イスラエルの圧力によって修正へ
2009年12月07日付 al-Quds al-Arabi 紙
■ エルサレム問題についてのスウェーデン提案をイスラエルが修正させたことにパレスチナ側は失望
【ラーマッラー:本紙:ワリード・アワド記者】
月曜日に予定されているEU外相会議で東エルサレムをパレスチナ国家の首都とするスウェーデン提案を承認するかどうかをめぐり行われている協議について、昨日ある高官がパレスチナ側は不満であると表明した。
PLO執行委員会メンバーであるアフマド・マジュダラーニー氏によると、スウェーデン案に本質的な修正を加えようとするイスラエルのキャンペーンが成功したとの、半ば公式な情報がパレスチナ自治政府に届けられた。同氏によれば、スウェーデン案に加えられた新たな修正は、東エルサレムをパレスチナ国家の首都であると承認し、パレスチナ人が独立国家を持つ権利を明確にする方向に向かっていると期待されていた動きを挫くものだという。
さらに同氏によれば、複数のヨーロッパ諸国がイスラエルのキャンペーンに応じて、スウェーデン提案への修正案を提出したのだという。EUの現議長国であるスウェーデンは東エルサレムを独立パレスチナ国家の首都であると承認することを求めていた。ところがフランスを含む一部のヨーロッパ諸国がスウェーデン案に留保を示し、別の国々は米政権の強固な協力を得たイスラエル・ロビーの圧力の下、修正案を提出したのだという。
(後略)
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( 翻訳者:竹内咲貴 )
( 記事ID:18052 )