コンヤのセルチュク大学に付設された、トルコ最大のコンピューターセンターであるセルチュク・コンピューターセンターは、一日に3500人の学生へサービスを提供している。同センターでは、同時に2000人の学生が一日1トルコリラ(日本円約60円)の料金でインターネットへの接続が可能である。テクノロジー基地として名づけられたBİMERで、学生らは宿題や研究をおこなう一方、音声と映像付チャットシステムを使い、ネットを通じ家族らと楽しいひと時を過ごすことも可能である。
■4ヶ月間サービス:25トルコリラ(日本円約1500円)
セルチュク大学学長のスレイマン・オクダン教授は、コンピューターセンターがオープンした2004年以降、学生が大きな関心を示していることを明らかにし、「センターは、9時から21時まで休みなしにサービスを提供している。現在はセルチュク大学の学生と教員のみが利用することができる。利用したい学生は、1トルコリラの料金で丸一日利用可能である。およそ4ヶ月にわたるセメスター期間を通して利用を望む学生は、25トルコリラの料金を支払うことになる」と述べた。
■100キロメートルのケーブルを敷設
トルコでは公的機関及び民間企業を含め、2000台のコンピューターを一堂に有するこのようなセンターは見当たらないというオクダン教授は、「そのほかに、センターの建物には特別教室が5室ある。教員は望むならこれらの教室で気兼ねなく研究を行うことができる。学期によっては、基礎的なコンピューター教育とともにウェブ・デザイン、ビジュアル・デザインを学ぶための授業を設置している。我々の学生と教職員はこうした授業を僅かな受講料で受けることができる。我々のセンターへコンピューターを設置する際、100キロメートルのケーブルを使った」と述べた。
■ネットを通じ家族と楽しいひと時を過ごしている
トルコ各地からやってきている学生たちは、コンピューターセンターへ来て、家族らとチャットをしていると語るオクダン教授は、「故郷を離れて勉強している学生たちがセンターにやってきて、家族と一日1トルコリラの料金で夜までチャットをすることができる。研究と宿題のためにやってくる学生もいる。新聞を読むために来る学生もいる。タイピングの勉強にいそしむ学生もいる」と述べた。
■トルコに二つとないものである
世界的にも限られ、トルコにおいても二つとないコンピューターセンターは、2500平方キロメートルの室内空間を有することを強調するオクダン教授は、「物理学の観点からこのようなセンターは、トルコのほかの大学では全く存在しない。公的機関や民間企業においても、このようなセンターは見当たらない。国外から来た多くの教員スタッフは、センターを見て驚いている、このようなセンターは、世界でも限られた国にしかない。我々の学生に、このような可能性を提供することができとても光栄に思っている」と述べた。
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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:18060 )