NGP諸団体、DTP解党命令に反対声明
2009年12月12日付 Radikal 紙

南東アナトリア地域のNGO諸団体は解党判決を批判し、民主市民党(DTP)所属議員たちに議会の屋根の下で活動を続けるよう要請した。

南東アナトリア地域のNGO諸団体は、解党されたDTP所属の国会議員がトルコ大国民議会(TBMM)の屋根の下で政治活動を続けることを望んでいる。ディヤルバクル商工会議所(DTSO)のガリプ・エンサリオール会頭は、同党の解党がトルコの今日の構造に適しておらず、DTP解党がクルド問題の民主的解決のプロセスにも害を及ぼすと主張した。トルコのおいて、政治は自由でなくてはならず、人々が政治以外の解決方法を求めないようにしなくてはならないとする同氏は、次のように続けた。

「このため法の整備が行われるべきである。裁判所による政党の解党の権利は廃止されるべきである。直接暴力に加わる政党は解党されるべきだが、その際は、裁判所の判決の後、議会の承認をうけるべきである。DTPの解党によってトルコの民主主義は1つの傷を負い、クルド問題解決策にも害を及ぼした。それでもなお、DTP所属の議員たちは議会という基盤を使うべきであり、議会での政治活動を続けるべきである。解党判決により傷を負ったとしても、クルド問題の解決法において政治的な道を開いておくことが必要である。政治的な解決が必要だ。アフメト・チュルクDTP元党首の説明はこのことへのサインであり、常識にかなった説明である。チュルク元党首の説明は政治から離脱するという決定ではなく、(議員辞職の)決定は抗議の一形態である。」

■「話し合いの場は議会」

ディヤルバクル弁護士会のエミン・アクタル会長は、裁判所の決定による同党の解党判決が民主政体に適していないとし、トルコには新たな憲法制定が必要であると述べた。アクタル氏はDTPの解党判決と同時になされた2人の国会議員の議席剥奪も不運な判決であると述べ、次のように続けた。

「国会議員の議席剥奪は選挙民の意志への干渉である。この決定が新たな憲法制定の必要性の議論への好機となることを祈っている。民主的な闘争の場は、議会である。DTPの議員たちが議会の場で民主的な闘争を継続すること願っている。一番いいのはこれである。」

シュルナク弁護士会のタヒル・エルチ会長は、(これまでの)政党の解党判決がトルコの政治と民主主義に今日まで貢献しておらず、逆に大きな損害を与えてきたと述べ、DTPがトルコで解党される最後の政党となることを望んだ。エルチ氏はトルコの民主化のプロセスで(裁判所が)政党を解党する権利の撤廃が必要だと述べ、「私たちは政治において健全な判断がなされることを望んでいる。DTP所属議員たちは議会で闘い続けるべきである。議会は政治問題の話し合いの場所である」と話した。

■「辞職は誤り」

スィイルト商工会議所のギュヴェン・クズ会頭は、政党の解党に反対していることを明らかにし、民主的環境においてはあらゆる問題が政治的な方法で解決されるべきだと述べた。ギュヴェン氏は、政府が(クルド問題)解決プロセスを継続させることを信じていると述べ、次のように話した。

「私は同政党の解党後もDTP所属の国会議員が議会での闘いを他の政党名のもと続けると信じている。私たちは彼らが議会にとどまることを望む。クルド問題の民主的解決もこの決定によって影響を受けないでほしい。トルコの前途に横たわるあらゆる障害が取り除かれる必要がある。私に言わせれば、議会から離れることは間違った決定である。」

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:18061 )