【政治部】イラン大統領は核施設建設候補地5カ所の選定が終了したことに言及し、さらにそれとは別に5カ所の核施設建設候補地を検討しているところだと述べた。
中央報道局が伝えたところによると、数週間ぶりに閣議に記者らを招いたマフムード・アフマディーネジャード大統領は昨日、閣議の傍らで報道陣(もちろんテレビ局も出席していた)に対し、〔新たに〕10カ所の核施設を建設するとの〔アフマディーネジャード大統領の〕発表をめぐって、一部メディアが世論操作をしていることについて指摘し、次のように述べた。「我々の決定はすでに確定したものだ。それが本当かどうかを試すのも、難しいことではない。全て有言実行である」。
アフマディーネジャード氏は「〔新たに10カ所の核施設を建設するという〕我々の発表は、〔国際原子力機関の〕理事会による〔イラン非難〕決議への対抗措置として行われたものではない。われわれは数ヶ月前から、イラン原子力庁に対して施設建設の候補地の選定を行うよう命じていたのであり、最近もこの選定作業の遅れに関して同庁に問い合わせたばかりである。同庁によれば、現在検討中だとのことであった」と述べた。
騒ぎを起こしている者たちの目的は明らかである
ヘイダル・モスレヒー情報相は昨日、〔記者団に公開された〕閣議の中で、〔12月7日にテヘラン大学等で発生した〕最近の騒乱について、記者たちの質問に答えた。同相は、最近騒ぎを起こしている人々は外部〔=欧米〕と通じており、こうした〔外国との〕連絡を通じて、〔騒乱を起こすための〕戦略を得ていると述べ、次のように語った。「我々にとって重要なのは、親愛なる学生たちがこのような動きをきちんと理解することである」。
同相は、一部の者は〔外国の敵に〕騙されており、そのことが今回の騒動に加わる原因となっていると指摘して、「体制が〔騒乱に対して厳しい対応を取らずに〕我慢しているのも、国民にこれらの動きについて理解してもらうためである」と述べた。
モスレヒー氏はさらに、「近いうちに、これらの動きがいかなるものなのか、そしてそれを起こしている者たちが何を追求しているのかについて、国民に明らかされるだろう」とも付け加えた。
モスタファー・モハンマド・ナッジャール内相も「社会の安全の混乱の元凶となっている者たちに対しては、それが誰であれ、法に則った厳しい取り締まりが行われることになるだろう」と述べた。
〔後略〕
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( 翻訳者:浅井優 )
( 記事ID:18086 )