イラン部隊がイラク国境を侵犯しファッカ油田の一部を制圧、世界の原油価格が上昇
2009年12月20日付 al-Sabah al-Jadid 紙

■ファッカ油田が世界の原油価格を押し上げ

2009年12月20日付サバーフ・ジャディード紙(イラク)HP1面

 イラク政府のアリー・ダッバーグ報道官はイラクとイランの双方に対し、冷静さを保つよう呼びかけた。その頃イランは同国の部隊がイラク領に侵入したとの報道を否定した。

 イランは去る10月、国産の戦闘機「サーイカ」を同国の艦船に配備したと発表し、イラクとの戦争記念日に開催される予定の軍事パレードに参加させると述べていた。イラン政府はその記念日を「聖なる防衛記念日」と命名している。

 ダッバーグ報道官は昨日土曜日、イランの部隊が国境を侵犯したとの報道によるイラクの石油生産への影響は出ていないと述べた。

 だがイラン兵11人が侵入したとの報道で原油価格は上昇している。イラク側の複数の高官がイラン兵たちはファッカ油田の油井の一つを制圧したと語っている。ファッカ油田はイラク南東部のミーサーン県にあり、帰属が争われている国境地帯に位置している。

 ダッバーグ報道官は、この事態がイラクの原油生産や輸出に影響を及ぼすことはないと発表した。同報道官はイランの武装集団がミーサーン県のイラク国境を越えてファッカ油田の油井の一つを制圧したことについて、「国境侵犯であり、イラクの主権と領土に対する侵害である」と評した。そして、国家治安評議会の緊急会合がイラク軍総司令官によって金曜晩に招集され、関係閣僚と対応を協議したと述べて、イラクの武装集団が制圧した油田は1979年に掘削された場所で、「イラク領の一部と認められている」と強調した。

 国家治安評議会はこの侵害行為について、「国境の侵犯であり、イラクの主権と領土への侵犯であるゆえに、武装集団を第4号油田から撤退させ、油田の櫓の上にかかげたイラン国旗を即座に降ろすよう求める」ことを確認したという。またイラク政府は即座に外交手段を講じてイラン側と連絡をとり、バグダード駐在のイラン大使を召喚すると共に、テヘラン駐在のイラク大使にイラン外務省への覚書を届けさせ、「隣国イランとの良好な外交関係を維持するためにこの侵害行為に対処し、武力の行使による既成事実化を拒否する」姿勢を見せている。

 イラクは金曜日、兵を直ちに両国国境に位置する係争中の油田から引き上げるようイランに求めたが、イラン政府は侵犯行為の発生自体を否定した。
(後略)
 

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( 翻訳者:山本薫 )
( 記事ID:18105 )