■ダマスカスへ歴史的な訪問
■ ハリーリー首相、アサド大統領とレバノン･シリア関係の将来を協議

2009年12月20日付アル・アハラーム紙（エジプト）HPアラブ世界面

【ベイルート:マーヒル・ムカッラド、通信各社】

　2005年2月にベイルート中心部で起きた爆破により、父〔故ラフィーク・ハリーリー元首相〕が暗殺されて以来5年間、シリア政府との関係を絶っていたレバノンのサアド・ハリーリー首相が、シリアの首都ダマスカスに歴史的な訪問を行った。

　この訪問にいたるまでにはダマスカスに同行する訪問団の人選をめぐって、幅広い議論が交わされた。それは〔故ハリーリー元首相暗殺容疑で4年間レバノン側に拘束されていた〕ジャミール・サイイド少将が〔自身への容疑は冤罪だと主張して暗殺事件の捜査を捻じ曲げたレバノン側の原告たちに対する〕訴訟をシリアで起こしており、シリア司法の側も逮捕者リストを公表しているために、訪問団の一部メンバーが逮捕される恐れが出ていたためだった。だが情報筋が確認したところによると、訪問の成果に影響が出ないよう、この危機は乗り越えられたという。

　こうしてハリーリー首相はシリアのバッシャール・アサド大統領と重要な協議を行い、これまでの断絶を終らせて両国の公式関係に新たなページを切り開いた。

　ハリーリー首相のシリア訪問の前日にはレバノンのミシェル・スライマーン大統領とシリアのアサド大統領との協議が行われた。そこでは同胞である両国民の関係の深さを反映し、両国の協力関係の強化と、あらゆるレベルでの調整と協議の継続のために前に踏み出すとの両者の決意が確認された。

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（ 翻訳者:山本薫 ）
（ 記事ID:18106 )