イラン部隊による油田占拠事件で、イラク政府の対応への批判が強まる
2009年12月23日付 al-Sabah al-Jadid 紙

■ イランの冒険的行為を前にイラク人が団結

2009年12月23日付サバーフ・ジャディード紙(イラク)HP1面

【マイサーン:アムジャド・ナースィル・ジャフール】

 イラク・マイサーン県議会の報道官は昨日火曜日、国防省と外務省の高官および国会議員と県議会議員、マイサーン石油会社からなる危機対策チームが結成されたと公表した。このチームはイランの部隊がイラク国境を侵犯し、ファッカ油田を占領したことの影響に対応するためのものである。

 危機対策チームは1975年のアルジェ合意に基づき、外交的な連絡協議を通じてこの問題の収拾にあたると指摘しつつ、報道官は以下のように述べた。「イラン・イラク戦争中に生じた両国国境線に関する変更が、今回の対立につながったのであり、マイサーン県および県議会はあらゆる政治的努力を通じて国境線の再確認を行っていく。特にファッカ油田について言えば、それは1978年に開発され、イランとの戦争中に中断されていたイラク油田の一つである。それが今回、少数の軍事部隊によって占拠されたことは、威嚇というよりも、領土の占領によってイラク人の感情を刺激し侵害する行為である。ゆえに我々は外交的・政治的関係を通じて、イラン部隊の撤退とイラク側の完全な権利の保持のために働きかかける」。(中略)

 イラクの政治家や議員らは、イランがファッカ油田を3日間も占拠し、今に至るまでイラク領外に撤兵させていないことに対する対応が弱腰だとして、ヌーリー・マーリキー政権を批判している。遠方かつ人が居住していないこうした地域では、いまだに正確な国境線の位置が判然としていないのが実情だ。

 イラクのターリク・ハーシミー副大統領はファッカ油田に対するイラン部隊の行動は決して黙認できないイラクの主権に対するあからさまな敵対行為であると述べて、イラン領内へ即時撤兵せよと強調した。昨日火曜日に同副首相の広報事務所が配布した、文書による声明には、続けてこう書かれていた。「ファッカ油田が直面している事態は、イランがイラクの領土と資源とに野心を抱いていることをあらためて確認するものだ。油井を取り囲む土嚢の所までイラン側が撤退し、イラン国旗を降ろしただけでは十分でない」。さらに声明はこの問題の背景について、当の油井は帰属が争われている地域に位置しているとの虚偽の主張を持ち出さないよう要求した。

 また、マイサーン、カルバラー、バスラ、モースル、ラマーディーの各県では、各都市の中心部で学生デモが行われ、中央政府および地方政府に対し、イランの部隊を油田とイラク国境から追い出すよう求めた。

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( 翻訳者:山本薫 )
( 記事ID:18123 )