エジプト、ガザ国境に「壁」を建設
2009年12月23日付 Al-Ahram 紙

■「ガザ国境での壁建設は、ハマースへの懲罰を意図していない」

2009年12月23日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【カイロ:サーリー・ワファーイー】

エジプト外務省のフサーム・ザキー報道官は、エジプトがガザ地区との国境線に建造物を設置しようとしているのは、エジプト国家の 安全を脅かす恐れがあるためであると述べた。

また同報道官は、この建設の目的はハマースがエジプト側が提案した調停案を拒否したことへの懲罰ではないかとの見方を否定して、「この話は事実無根である。なぜなら、ハマースが調停案に署名したからといって、エジプトが着手した措置を止めることにはならないからだ」と述べた。

さらにこの建造物が一部で「壁」〔注:イスラエルが建設している分離壁を連想させる〕と呼ばれていることについては、「これは工学的な作業である。メディアは真実からは程遠い呼称で溢れている」と語った。

一方でハマースは、ガザ地区との境界線上に「鉄の壁」を建設するのをやめるよう求めた。ハマースのサーミー・アブー・ズハリー報道官は、「ハマースは 、壁の建設が続くことは正当化できない事態であると認識している。壁の建設はパレスチナの人々に災禍をもたらすだろう」と述べた。

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( 翻訳者:倉井彩 )
( 記事ID:18138 )