南東アナトリア各地でクルディスタン社会連合(KCK)強制調査への抗議行動
2009年12月26日付 Hurriyet 紙

ディヤルバクルでクルド労働者党(PKK)の都市部組織 クルディスタン社会連合 (KCK)に対して実施された捜査で市長7人を含む23人が逮捕されたこと対し抗議するため、平和民主党 (BDP)所属議員たちも参加した座り込みが行われ、昨夜(25日)から現在(26日)まで続いている。
ディヤルバクルで緊張した対峙状態が続く一方、ハッキャーリのユクセコヴァ郡とシュルナクのジズレ郡でも事件が起きた。KCKに向けられた掃討作戦に抗議するグループが警察に投石し、警察はデモを行った人々に軍事介入した。このデモで何人かの抗議者たちは行動をさらに盛り上げようとマスクを身に着けた形で、映像に映し出された。

テロ組織PKKの都市部組織KCKに向けて9県で同時に行われた作戦で、市長ら7人を含む計23人の容疑者が逮捕されたことで、約1000人のBDP所属議員は朝までディヤルバクル法務局の前から離れなかった。朝には群集の数は7000に達し、現在も座り込みを続けている。

党員たちは法務局前の大通りを通行止めにして、地面に広げた毛布の上で夜を明かし、凍えないように時々火を焚いた。早朝には約3000人に達したBDP議員たちに対し、釈放されたスィイルト市長のセリム・サダク氏、国会議員のペルヴィン・ブルダン氏、セヴァヒル・バユンドゥル氏も支持して、彼らとともに座り込みを行った。
時折、テロ組織PKKとその指導者アブドゥッラー・オジャランを支持するスローガンをさけびながら、座り込みを行っている人々に対し、その周囲で警戒に当たっている警察官は一切の介入を行わなかった。

■ユクセコヴァで事件
ハッキャーリのユクセコヴァ郡で13日を経て再び事件が起こった。テロ組織KCKに向けた掃討作戦に抗議する一団が警察に投石し、警察は抗議者たちを加圧水と催涙弾を使って解散させようとした。

ユクセコヴァのジェンギズ・トペル大通りに集まった約100人は、「圧力では私たちを恐れさせることはできない」、「アポ万歳(Biji Serok Apo)」(アポはオジャランの愛称)などのスローガンを叫んで大通りの端で火を燃やし、路上にバリケードを作った。警察は抗議者たちに解散するよう警告した。抗議者たちは警察の警告に対し、石を投げて答えた。このため制圧に動いた警察は、加圧水と催涙弾を使ってグループを四散させようと努めた。
事件の後、ユクセコヴァ中心部にある事務所すべてシャッターを下ろした。警察は郡の中心部で大掛かりな警戒態勢を取る一方、通りでは衝突が続いている。
■ジズレで緊張
KCKに向けて行われた捜査に抗議するため、ジズレで昨日始まった不許可のデモは今日も続いている。
イディル大通りに集まって、警察の警告にもかかわらずテロ組織を支持するスローガンを掲げ、石を投げているグループに対し、警察は催涙ガスと加圧水で制圧にあたった。路地に逃げたグループの抵抗は続いている。
一方、ジズレでいくつかの商店がシャッターを閉めているのが見られた。

■子供たちに影響
事件が起きた地区にあるメンデレス小学校の予備学習を終えでてきた幼い生徒たちは、機動部隊が使った催涙ガスによって被害を受ける一方、生徒たちの援助には新聞記者たちがあたった。
一方ジズレ市役所の前で昨日設置されたテントで、BDP議員たちによって始められた座り込みは今日(26日)も続いている。

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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:18147 )